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2. 国際価格の動向

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最終更新日:2016年6月10日

2. 国際価格の動向

2016年6月

ニューヨーク粗糖相場の動き(4/1〜5/20)
〜世界の砂糖供給不足予想などから、1ポンド当たり17セントを突破〜

 
 
 ニューヨーク粗糖先物相場(期近5月限)は、4月1日に1ポンド当たり15.18セントの値を付けた後、ブラジル国営石油公社ペトロブラスがガソリンやディーゼル燃料価格を引き下げる可能性があるとの新聞報道から、エタノール価格が下落して砂糖生産が活発になるとの予想が強まり、4日には同14.64セントに下落した。その後、ブラジル中南部地域のサトウキビ収穫作業が例年より早く始まったことが押し下げ要因となり、14セント台で弱含みに推移し、13日には同14.01セントとなった。しかし、2015/16年度の砂糖供給不足が拡大するとの予測が発表されたことから、15日は同15.04セントと急伸し、ブラジル中南部地域の好調なサトウキビ収穫作業が圧迫材料となったものの、世界の砂糖供給不足予想に支えられ、15セント台で推移した後、5月限の納会に当たる29日は、急な買いが入り同16.16セントまで上昇した。

 新たな限月(期近7月限)となる5月に入ると、干ばつの続くインドが純輸入国に転ずるとの予測が相場を押し上げ、4日は同16.65セントの値を付けた。高値警戒感から、6日には同15.74セントに反落したものの、その後、ブラジルのルセフ大統領に対する弾劾法廷設置をめぐる混乱に加え、トウモロコシ価格や原油価格の上昇からエタノール需要が高まり砂糖の減産につながるとの予測から、12日に同16.98セントまで上伸した後、インドが深刻な干ばつに見舞われるとの臆測が強まり、20日には同17.07セントの値を付けた。
 
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