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3. 国際価格の動向

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最終更新日:2017年4月10日

3. 国際価格の動向

2017年4月

ニューヨーク粗糖相場の動き(2/1〜3/20)
〜20セント台を割り込み、1ポンド当たり17.70セントまで下落〜
図3 ニューヨーク粗糖先物相場の動き
 ニューヨーク粗糖先物相場(期近3月限)の2017年2月の推移を見ると、砂糖生産量の減少により国内価格が上昇しているインドにおいて、輸入関税の撤廃もしくは引き下げの可能性が高まったことにより世界の砂糖需給のひっ迫化が再び見込まれたことから、6日は1ポンド当たり21.18セントの値を付けた。

 しかし、「砂糖輸入量は、市場の予想に反して150万トン程度にとどまる」とのインド砂糖貿易協会の予測により下落傾向となり、13日は同20.00セントまで値を下げた。その後、国際砂糖機関(ISO)が、2017/18年度の世界の砂糖在庫量は依然として低水準にとどまるとの見通しを発表したことから、21日は同20.80セントまで上昇した。その後、インドの輸入関税撤廃に対する懐疑的な観測が市場に広まったことやブラジル中南部地域の生産見通しが改善していることが要因となり、24日に20セントを割り込み、28日は同19.31セントの値を付け納会した。

 5月が限月となる3月に入ると、2日に同19.66セントまで上昇したものの、その後反落し、7日以降は18セント台で推移した。この背景としては、インド政府が輸入関税撤廃は当面ないとの見解を示したことや、メキシコが輸出認可を取り消した米国向けの砂糖を市場に放出する可能性などがある。さらに、ブラジルのサトウキビ生育状況が良好なことを受け、2017/18年度は世界の砂糖需給が緩むとの見通しが高まり、20日は同17.70セントに値を下げた。
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