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2. 国際価格の動向

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最終更新日:2017年9月11日

2. 国際価格の動向

2017年9月

ニューヨーク粗糖相場の動き(7/3〜8/18)
〜おおむね1ポンド当たり13〜14セント台で推移も、増産予測などから同12.94セントまで下落〜

図2 ニューヨーク粗糖先物相場の動き

 ニューヨーク粗糖先物相場(期近10月限)の2017年7月の推移を見ると、11日には、インドが砂糖の輸入関税を引き上げたことを受け、1ポンド当たり13.44セントに下落したものの、ブラジル通貨レアルが米ドルに対し高値で推移したことに伴い、13日には同14.14セントに反発した。14日以降、ブラジルのサトウキビ生産地での霜害が懸念されたことなどから19日は同14.50セントの値を付け、その後も同14セント台で推移した。しかし、ブラジルサトウキビ産業協会(UNICA)(注)が発表した同国中南部のサトウキビ圧搾実績が市場の予想を上回ったことなどから、25日には同13.90セントへ下落した。その後、相場は、ブラジルのエタノール税率引き下げ報道を受け、エタノール生産が増加するとの見込みから反発し、31日には同14.91セントと2カ月ぶりの高値を付けた。

 8月に入ると、相場は、戻り売りが入り一転して続落し、7日には同13.87セントと同13セント台に値を下げた。その後も、ブラジルのサトウキビ圧搾量がかなり増加するとの予測や、米国と北朝鮮が対決姿勢を強める中で取引市場全体に不透明要因が増大したことなどから、11日には同13.20セントまで続落した。14日には、ブラジルのサトウキビ生産地での降雨予報を受け、同地域の干ばつの影響による品質不良への懸念が一服したことから、相場は同13.50セントと、10日ぶりに反発した。その後、ブラジルでの一段の生産増加が見込まれたことから続落し、16日には6月以来の安値となる同12.94セントまで落ち込んだが、インドのモンスーン被害や、ブラジルの一部地域での洪水の発生などを受け、サトウキビの収穫が遅れる可能性が見込まれたため、17日には、同13.29セントと反発し、18日には同13.41セントまで上伸した。

(注)ブラジル全体の砂糖生産量の9割を占める中南部地域を区域としている団体。
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