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3. 国際価格の動向

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最終更新日:2018年1月10日

3. 国際価格の動向

2018年1月

ニューヨーク粗糖相場の動き(11/1〜12/15)
〜おおむね1ポンド当たり14〜15セント台で推移も、供給過剰予測などから同13.66セントまで下落〜
図3 ニューヨーク粗糖先物相場の動き
 ニューヨーク粗糖先物相場(期近3月限)の2017年11月の推移を見ると、1日は1ポンド当たり14.61セントの値を付け、2日は同14.23セントに反落したが、インドの砂糖生産量が当初の予想を大きく下回るとの見通しや原油高によりブラジルでサトウキビのエタノール仕向け割合が一層高まるとの見通しから13日には同15.13セントまで続伸した。17日には、5カ月半ぶりの高値となる同15.37セントに上昇した後反落し、21日には同14.88セントまで下げた。その後、ブラジル通貨レアルが米ドルに対し高値で推移したことが押し上げ要因となり、24日には約半年ぶりの高値となる同15.45セントまで上昇した。しかし、その後は、価格が上値に達したとして下落し、28日には同15.04セントへ下げ、その後は小幅に反発した。

 12月に入ると、石油輸出国機構主導の協調減産延長を受けたエネルギー相場の上伸やドル安レアル高などに支えられ、4日には同15.06セントの値を付けた。しかし、その後は、インドやEUなど主要生産地域における増産予測に加え、パキスタンの堅調な輸出などによる世界市場の供給過剰予測から続落し、12日には同13.77セントまで下落した。その後、ブラジル上院が、今後数年以内にバイオ燃料利用を大幅に増進させるという法案を可決したことが押し上げ要因となり、13日は同13.85セントへ小幅に反発したが、引き続き世界の砂糖需給が緩むとの予測や、レアルが対米ドルで安値に推移していることが押し下げ要因となり、15日には同13.66セントまで続落した。
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