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2. 国際価格の動向

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最終更新日:2018年6月11日

2. 国際価格の動向

2018年6月

ニューヨーク粗糖相場の動き(4/2〜5/15)
〜世界的な供給過剰予測などから一時1ポンド当たり11セントを割り込む〜

図2 ニューヨーク粗糖先物相場の動き

 ニューヨーク粗糖先物相場(5(がつ)(ぎり))の2018年4月の推移を見ると、前月28日に1ポンド当たり12.21セント(注1)と約2年半ぶりの安値を付けたものの、売られ過ぎとの見方から上昇した先週末の流れを引き継ぎ、2日は同12.52セントまで回復した。しかし、世界的な供給過剰の中で上昇要因が見当たらないため、4日に同12.27セントへ値を下げ、その後は同12.3セント台でこう着状態が続いた。10日は、ブラジルサトウキビ産業協会(UNICA)(注2)が公表した3月までのエタノール生産量が想定ほど増えていなかったことから、同12.13セントまで下落し、翌11日はインド政府が輸出補助金を措置するとの憶測が広がり、同12.06セントとさらに下落した。上昇要因が乏しい中、16日についに同12セントを割り込むと、翌17日には同11.65セントまで急落した。週末にかけてはもみ合いとなったが、週が明けると、下げ足を速める展開となり、25日に期近限月としては2008年12月以来の安値となる同10.86セントまで下落した。その後、30日は納会に絡んだ買い戻しの動きに支えられて反発し、同11.52セントで取引を終えた。

 5月に入り期近限月が7月限に切り替わると、2日には同11.75セントまで上伸した。しかしながら、3日、インド政府がサトウキビ生産者に補助金を交付する計画を発表したとの報道が伝わると、供給過剰への懸念から下落に転じ、7日には同11.32セントまで値を下げた。8日は買い戻され反発したものの、翌日には再び下落し同11.29セントの値を付け、その後も小幅に下げた。週明けの14日は小幅に上昇し、15日は買い戻しの動きが強まり同11.52セントとなった。

(注1)1ポンドは約453.6グラム、セントは1米ドルの100分の1。
(注2)ブラジル全体の砂糖生産量の9割を占める中南部地域を区域としている団体。
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