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2. 国際価格の動向

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最終更新日:2018年11月9日

2. 国際価格の動向

2018年11月

ニューヨーク粗糖相場の動き(9/4〜10/15)
〜2008年以来の低水準まで下落するも、半月で約3セント上昇〜
図2 ニューヨーク粗糖先物相場の動き
 ニューヨーク粗糖先物相場(9(がつ)(ぎり))2018年9月の推移を見ると、ブラジルがサトウキビをバイオエタノール生産に仕向ける動きを加速させていることなどから、7日は1ポンド当たり11.01セントと1カ月ぶりに11セント台に回復した。その後、EUでの深刻な干ばつがてん菜生産に影響を及ぼすとの懸念から、12日は同11.67セントまで値を上げた。14日は、増産が見込まれるインドが新たな輸出支援策を発表するのではないかとの観測が広がり、同11.16セントまで値を下げ、その後も続落した。19日は4日ぶりに反発し、同10.76セントの値を付けたが、根強い供給過剰への懸念から24日には再び下落に転じ、同10.38セントまで値を下げた。そして、26日はインド政府が想定を上回る規模の輸出支援策を打ち出したことから、同9.90セントとついに10セント台を割り込み、2008年以来の低水準まで下落した。

 10月に入り期近限月が切り替わった1日は、前週末比1.19セント高の同11.61セントまで上昇し、今年最大の上げ幅を記録した。なお、前週末の同じ月限(3月限)の終値と比べると0.41セント高となる。翌2日は、レアル高や原油価格の上昇などに支えられ、同12.07セントと続伸した。7日に投開票を控えるブラジルの大統領選挙直前の世論調査で、支持率トップの候補がバイオエタノール政策をさらに推し進める可能性があるとの見方が広がったことから、3日も値を上げ同12.23セントとなった。週明けの8日は、ブラジルの大統領選挙の結果がほぼ予想通りとなり、(あん)()感などから総じて上昇した金融市場を映して、同12.94セントまで値を上げた。その後、もみ合いながら12日に同13.07セントまで上昇し、15日はレアル高が進行したことでブラジルの砂糖輸出が抑制されるとの見方から、同13.43セントまで値を上げ2018年3月の水準まで回復した。

(注)1ポンドは約453.6グラム、セントは1米ドルの100分の1。
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