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3. 国際価格の動向

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最終更新日:2019年1月10日

3. 国際価格の動向

2019年1月

ニューヨーク粗糖先物相場の動き(11/1〜12/14)
〜総じてもみ合いが続き、12セント台を維持〜
図3 ニューヨーク粗糖先物相場の動き
 ニューヨーク粗糖先物相場(3(がつ)(ぎり))2018年11月の推移を見ると、11月2日は、ブラジルサトウキビ産業協会(UNICA)(注1)が前日に発表した10月の生産実績がかなり低水準であったことを受け、1ポンド当たり13.44セント(注2)まで値を上げたものの、その後は買いが続かず再び下げに転じ、5日は同13.15セントとなった。その後も、相場を押し上げる材料が乏しく、じりじりと値を下げる展開となり、15日は同12.65セントとなった。16日は、主要砂糖生産国の減産見通しを受けて同12.69セントまで値を上げ、翌週の19日も続伸し同12.80セントとなった。しかし、20日は原油価格の下落に引きずられたことや、上がり基調の相場を受けて利益を確保しようとする売りが増えたことにより、同12.46セントまで値を下げ、約6週間ぶりの安値となった。21日は売られすぎた反動から同12.68セントまで値を上げたものの、週明けの23日は再び下げに転じ、27日には同12.34セントまで値を下げた。28日は、前日に行われた世界貿易機関(WTO)農業委員会において、インド政府の砂糖政策に対する疑義が相次いだことで、インドの砂糖輸出に影響が出るとの見方から、同12.84セントまで値を上げた。

 12月に入ると、砂糖の需給は緩んだ状況が続くとみられるものの、目新しい材料がなく、同12セント台後半でのもみ合いが続き、14日は同12.65セントとなった。

(注1)ブラジル全体の砂糖生産量の9割を占める中南部地域を区域としている団体。
(注2)1ポンドは約453.6グラム、セントは1米ドルの100分の1。
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