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2. 国際価格の動向

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最終更新日:2019年2月8日

2. 国際価格の動向

2019年2月

ニューヨーク粗糖先物相場の動き(12/3〜1/15)
〜年末にかけて下落が続いたが、年明けは一転、1ポンドあたり13セント台まで上昇〜
図2 ニューヨーク粗糖先物相場の働き
 ニューヨーク粗糖先物相場(3月限(がつぎり))2018年12月の推移を見ると、12月7日は、原油高に支えられ、1ポンド当たり12.87セント(注1)の値を付け、数日もみ合いが続いた。しかし、14日以降は、レアル(注2)安によってブラジルからの輸出が促進され、砂糖の供給量が増加したことや、原油価格の下落によってバイオエタノールの優位性が低下し、ブラジルがサトウキビを砂糖生産に仕向けるとの見方が強くなったことが相場を圧迫し、18日には同12.30セントまで値を下げた。19日は、反発し同12.47セントまで値を戻したものの、その後はもみ合いが続いた。31日は、砂糖の輸出増につながるレアル安が相場を圧迫するとともに、世界的な砂糖の供給過剰感への懸念が拭えず、年末の納会としては2008年ぶりの低水準となる同12.03セントの値をつけた。

 年が明けた1月2日は、砂糖の主要生産国であるインドやタイのサトウキビ生産予測量が上方修正されていることが相場の押し下げ要因となり、同11.93セントとなった。さらに、原油価格の下落の影響も加わり、3日は3カ月ぶりの安値水準となる同11.69セントまで値を下げた。4日は、金融市場全体の相場が上昇したことを受け、同11.93セントまで値を上げた。週明けの7日は、砂糖の主要生産国であるブラジルやインドの天候懸念、石油輸出国機構(OPEC)主導の協調減産が相場をさらに押し上げ、同12.65セントと約3週間ぶりの高値となった。その後数日間はもみ合いが続いたが、15日は、原油価格の上昇を受けて急伸し、同13.16セントまで値を上げた。

(注1)1ポンドは約453.6グラム、セントは1米ドルの100分の1。
(注2)ブラジルの通貨。
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