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1. 世界の砂糖需給(2019年3月時点予測)

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最終更新日:2019年4月10日

1. 世界の砂糖需給(2019年3月時点予測)

2019年4月

調査情報部 塩原 百合子
図1 絵で見る世界の地域別の砂糖需給(2018/19年度予測値)
 LMC International(農産物の需給などを調査する英国の民間調査会社)の2019年3月時点の予測によると(以下、特段の断りがない限り同予測に基づく記述)、2018/19砂糖年度(10月〜翌9月)の世界の砂糖生産量は、前回予測から2.0%上方修正し、1億8871万トン(粗糖換算〈以下、特段の断りがない限り砂糖に係る数量は粗糖換算〉、前年度比3.4%減)とやや減少すると見込まれている(表1)。北アメリカやアフリカは前年度を上回る一方、ヨーロッパは天候不順によりてん菜の生産量が減少する見込みであることに加え、ブラジルがサトウキビのエタノール生産への仕向け割合を増やしていることを受け、全体として生産が減少すると見込まれている。  

 同年度の世界の砂糖消費量は、前回予測から0.9%下方修正し、1億8329万トン(同1.0%増)とわずかな増加が見込まれている。世界の砂糖需要をけん引するインド、中国が昨今の景気動向を反映し、引き続き消費量が堅調に増加すると見込まれるほか、人口増を背景にアフリカの消費量も増加が見込まれている。  

 この結果、2018/19年度は、生産量が消費量を上回り、期末在庫率は40%台を維持すると見込まれることから、世界の砂糖需給は引き続き緩和傾向で推移するものとみられる。なお、地域別の砂糖需給は、図1の通りである。
表1 世界の砂糖需給の推移
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農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
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