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2. 国際価格の動向

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最終更新日:2019年5月14日

2. 国際価格の動向

2019年5月

ニューヨーク粗糖先物相場の動き(3/1〜4/10)
〜3月上旬は12.1セント台まで下落したが、3月後半以降はおおむね12.5セント以上で推移〜
図2 ニューヨーク粗糖先物相場の働き
 ニューヨーク粗糖先物相場(5月限(がつぎり))2019年3月の推移を見ると、ブラジルの天候が回復し、サトウキビが順調に生育していることから、1日は1ポンド当たり12.62セント(注1)の値をつけた。その後は、目立った材料がない中じりじりと値を下げる展開となり、7日には同12.14セントまで下落した。8日以降は、サウジアラビアやベネズエラが原油供給を引き締めるとの観測から原油相場が上昇(注2)したことや、中国、バングラデシュ、イランにおいて砂糖輸入量が増加するとの見方が相場を支え、15日は同12.52セントまで値を戻した。週明けの18日は、さらに続伸し、同12.84セントまで値を上げたが、21日はインドにおいて砂糖生産量が増加するとの見方が強まり、同12.50セントまで値を下げた。その後はほぼ横ばいで推移し、29日は同12.53セントとなった。

 4月1日は、原油相場の上昇が相場を支え、同12.67セントの値をつけたものの、3日は、原油価格が2019年に入って初めて高値水準から下落したことが影響し、同12.42セントまで値を下げた。4日は、ブラジルの通貨であるレアルの相場が堅調であることが支援材料となり、同12.71セントまで値を上げた。5日は、原油高の影響を受けて、一時は約2週間ぶりの高値水準まで上昇したものの、最終的に同12.76セントで取引を終えた。8日は同12.57セントまで値を下げたものの、中国や東南アジアの降水量が平年を下回るとの予測が発表されたことを受けて相場はその後上昇し、10日は同12.81セントまで値を上げた。

(注1)1ポンドは約453.6グラム、セントは1米ドルの100分の1。
(注2)原油高によってバイオエタノールの優位性が高まり、サトウキビの主要生産国であるブラジルがサトウキビをバイオエタノール生産に仕向ける動きが強まることで、砂糖相場が上昇するとされている。
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