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1. 世界の砂糖需給(2019年9月時点予測)

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最終更新日:2019年10月10日

1. 世界の砂糖需給(2019年9月時点予測)

2019年10月

調査情報部 塩原 百合子
 
 LMC International(農産物の需給などを調査する英国の民間調査会社)の2019年9月時点の予測によると(以下、特段の断りがない限り同予測に基づく記述)、2019/20砂糖年度(10月〜翌9月)の世界の砂糖生産量は、1億8171万トン(粗糖換算〈以下、特段の断りがない限り砂糖に係る数量は粗糖換算〉、前年度比2.6%減)とわずかに減少すると見込まれている(表1)。アフリカや南アメリカは前年度を上回る一方、アジアではインドやタイで干ばつや豪雨によってサトウキビの生育が停滞し、収穫量が減少することでかなりの程度減少するとみられる。

 同年度の世界の砂糖消費量は1億8425万トン(同0.1%増)と横ばいで推移すると予測されている。世界の砂糖需要をけん引するアジアは昨今の景気動向を反映し、引き続き堅調に増加するほか、人口増を背景にアフリカも増加が見込まれている。一方、ヨーロッパでは健康志向の高まりなどから減少し、南アメリカでは経済成長の停滞が砂糖消費の伸びを抑制することで、アジアやアフリカでの増加を相殺するとみられる。

 全体を見ると、2019/20年度は生産量が消費量を下回り、期末在庫率は41.3%と見込まれることから、供給過剰となった前年度と比較して3.1ポイント改善する見通しである。なお、地域別の砂糖需給は、図1の通りである。
 
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農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
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