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1. 世界の砂糖需給(2020年6月時点予測)

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最終更新日:2020年7月10日

1. 世界の砂糖需給(2020年6月時点予測)

2020年7月

調査情報部 水野 崇、塩原 百合子
 
 LMC International(農産物の需給などを調査する英国の民間調査会社)の2020年6月時点の予測によると(以下、特段の断りがない限り同予測に基づく記述)、2019/20砂糖年度(10月〜翌9月)の世界の砂糖生産量は、1億7977万トン(粗糖換算〈以下、特段の断りがない限り砂糖に係る数量は粗糖換算〉、前年度比3.7%減、3月予測より増加)とやや減少すると見込まれる(表1)。南アメリカは前年度を上回る一方、アジアでは主要産地であるインドやタイ、中国の減産の影響により2年連続で前年度を下回る見通しである。

 同年度の世界の砂糖消費量は、1億7625万トン(同3.8%減、3月予測より減少)とやや減少すると見込まれている。3月予測では1億8496万トン(同1.0%増)とわずかな増加が見込まれていたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行拡大を受けて各国で都市封鎖が実施されたことや世界的な景気後退の影響を勘案し、今回の予測では3月予測から4.7%下方修正された。すべての地域において、砂糖消費量が前年度から減少すると見込まれる。

 全体を見ると、期末在庫率は同1.6ポイント増の47.9%(3月予測より増加)と見込まれることから、砂糖の需給は前年度よりも供給過剰となる見通しである。なお、地域別の砂糖需給は図1の通りである。
 
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農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
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