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砂糖類の国内需給

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最終更新日:2021年2月10日

砂糖類の国内需給

2021年2月

調査情報部

1. 需給見通し

 農林水産省は、「砂糖及びでん粉の価格調整に関する法律」(昭和40年法律第109号)により、四半期ごとに砂糖および異性化糖の需給見通しを公表している。12月に「令和2砂糖年度における砂糖及び異性化糖の需給見通し(第2回)」を公表した。

令和2砂糖年度の見通し

(1)砂糖の消費量

 令和2砂糖年度(10月〜翌9月)の砂糖の消費量は、179万5000トン(前年度比2.2%増)と見通している(表1)。内訳を見ると、近年の消費動向などを勘案しつつ、来年夏に予定されている東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催による需要増を見据え、分みつ糖の消費量は176万トン(同2.3%増)と見通している。含みつ糖の消費量は近年の消費動向などを勘案し、3万5000トン(前年度同)と見通している。

 

(2)砂糖の供給量

 令和2砂糖年度の砂糖の供給量は、182万5000トン(同1.6%増)と見通している。内訳を見ると、分みつ糖の供給量は180万7000トン(同1.6%増)、含みつ糖は1万8000トン(同5.3%減)と見通している。国内産糖(分みつ糖)の供給量は、てん菜糖については、てん菜の作付面積が前年産と比べ0.7%(約400ヘクタール)増加し、春作業は順調に推移し、6月以降も好天に恵まれ、全体的に順調な生育となっていることから、産糖量は63万4000トン(前年産比2.6%減)、供給量は63万3000トン(精製糖換算〈以下同じ〉。前年度比2.6%減)と見通している。甘しゃ糖については、サトウキビの収穫面積が前年産に比べ2.3%(約500ヘクタール)増加した一方、作柄については、島によっては春先の低温・日照不足が懸念され、また、8月、9月および10月に台風が襲来したことにより、一部地域では被害が見られたものの、全体として生育はおおむね順調に推移していることから、産糖量は14万トン(前年産比5.7%増)、供給量は13万4000トン(前年度比5.7%増)と見通している。

(3)加糖調製品の需給

 令和2砂糖年度の加糖調製品の消費量は、近年の輸入動向などを踏まえ、48万8000トン(前年度比1.6%減)と見通している(表2)。また、供給量は、消費量に見合った量が供給されると見通している。

 

(4)異性化糖の需給

 令和2砂糖年度の異性化糖の消費量は、近年の消費動向などを踏まえ、82万9000トン(前年度比5.6%増)と見通している(表3)。また、供給量は、消費量に見合った量が供給されると見通している。

 

2. 輸入動向

【粗糖の輸入動向】
11月の輸入量は前年同月から大幅に減少

 財務省「貿易統計」によると、2020年11月の甘しゃ糖・分みつ糖(HSコード 1701.14-110)および甘しゃ糖・その他(同1701.14−200の豪州)の輸入量は、8万585トン(前年同月比16.5%減、前月比38.7%減)であった(図1)。

 輸入先国は豪州、タイおよび米国で、国別の輸入量は次の通りであった(図2)。

豪州      6万5589トン  
(前年同月比11.4%減、前月比50.1%減)
タイ       1万4977トン  
(同33.5%減、前月輸入実績なし)
米国          19トン  
(前年同月同、前月輸入実績なし)

図1

図2

 2020年11月の甘しゃ糖・分みつ糖の1トン当たりの輸入価格は、4万3796円(前年同月比23.9%高、前月輸入実績なし)であった(図3)。

タイ      4万3716円  
(前年同月比23.9%高、前月輸入実績なし)
米国     10万6579円  
(同3.4%高、前月輸入実績なし)

 また、同月における甘しゃ糖・その他の豪州からの高糖度原料糖の1トン当たりの輸入価格は、4万2259円(前年同月比22.1%高、前月比5.4%高)であった(図4)。

図3

図4

【含みつ糖の輸入動向】
11月の輸入量は前年同月からかなり大きく増加

 財務省「貿易統計」によると、2020年11月の含みつ糖(HSコード 1701.13-000、1701.14-190)の輸入量は、680トン(前年同月比11.5%増、前月比56.0%増)であった(図5)。

 輸入先国は中国、ボリビア、ブラジルおよびフィリピンの4カ国で、国別の輸入量は次の通りであった(図6)。

中国       370トン  
(前年同月比14.6%増、前月比6.3%増)
ボリビア     126トン  
(同38.8%減、前月輸入実績なし)
ブラジル     95トン  
(前年同月輸入実績なし、前月輸入実績なし)
フィリピン     89トン  
(前年同月比2.2倍、前月比1.1%増)  

図5

 図6

 2020年11月の1トン当たりの輸入価格は、13万1124円(前年同月比2.8%高、前月比8.0%高)であった(図7)。

 国別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。

中国       11万4216円
(前年同月比1.4%安、前月比1.9%安)
ボリビア     12万7405円
(同1.6%安、前月輸入実績なし)
ブラジル     22万1168円
(前年同月輸入実績なし、前月輸入実績なし)
フィリピン     11万562円
(前年同月比37.4%安、前月比21.7%安)

図7 

【加糖調製品の輸入動向】
11月の加糖調製品の輸入量は前年同月からかなり大きく減少

 財務省「貿易統計」によると、2020年11月の加糖調製品の輸入量は、4万705トン(前年同月比11.9%減、前月比4.8%減)であった(図8)。

 品目別の輸入量は、表4の通りであった。

図8

表4

3.異性化糖の移出動向

12月の移出量は前年同月からやや減少
 2020年12月の異性化糖の移出量は、5万9175トン(前年同月比3.8%減、前月比1.1%増)であった(図9)。

 同月の規格別の移出量は、次の通りであった(図10)。

果糖含有率40%未満      441トン  
(前年同月比8.4%増、前月比9.8%増)
同40%以上50%未満   1万5936トン  
(同3.7%減、同0.9%増)
同50%以上60%未満   4万2108トン  
(同4.1%減、同0.7%増)
同60%以上            690トン  
(同0.3%減、同26.1%増)

図9

図10

4. 価格動向

【市場価格】
砂糖、異性化糖ともに前月と同水準で推移

 12月の糖種別・地域別の砂糖価格(日経相場)は、次の通りであった。

上白糖(大袋)
東京          1キログラム当たり187〜188円
大阪                    同187〜188円
名古屋                      同191円
関門                       同191円

上白糖(小袋)
東京          1キログラム当たり199〜202円
大阪                        同202円

本グラニュー糖(大袋)
東京          1キログラム当たり192〜193円
大阪                    同192〜193円
名古屋                      同196円

ビート・グラニュー糖(大袋)
東京           1キログラム当たり187〜188円
大阪                     同187〜188円
名古屋                       同189円

 12月の異性化糖の価格(日経相場、大口需要家向け価格、東京、タンクローリーもの、JAS規格品、水分25%)は、次の通りであった。

果糖分42%もの    1キログラム当たり131〜132円
果糖分55%もの              同137〜138円        
           

【小売価格】
12月の上白糖小袋の地域間の価格差は最大で25.7円

 KSP−POSデータ(全国535店舗)によると、スーパーにおける12月の上白糖小袋(1キログラム)の平均小売価格は、189.9円(前年同月差0.4円高、前月差0.7円安)であった。最も高かったのは中国・四国で、最も安かった関東などとの価格差は25.7円であった。

 同月の地域別(注)の平均小売価格は、次の通りであった(表5)。

(注)地域の内訳は、次の通りである(以下同じ)。
関東など:茨城県、栃木県、群馬県、長野県、山梨県、静岡県
首都圏:東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県
中 部:新潟県、富山県、石川県、福井県、岐阜県、三重県、愛知県
関 西:大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、和歌山県、奈良県

表5

12月のグラニュー糖小袋の地域間の価格差は最大で72.4円
 KSP−POSデータ(全国535店舗)によると、スーパーにおける12月のグラニュー糖小袋(1キログラム)の平均小売価格は、243.5円(前年同月差0.1円安、前月差0.7円安)であった。最も高かったのは東北で、最も安かった北海道との価格差は72.4円であった。

 同月の地域別の平均小売価格は、次の通りであった(表6)。

表6

12月の三温糖小袋の地域間の価格差は最大で53.9円
 KSP−POSデータ(全国535店舗)によると、スーパーにおける12月の三温糖小袋(1キログラム)の平均小売価格は、225.6円(前年同月差5.4円安、前月差0.3円安)であった。最も高かったのは東北で、最も安かった九州・沖縄との価格差は53.9円であった。

 同月の地域別の平均小売価格は、次の通りであった(表7)。

表7

【購入金額および購入量】
11月の砂糖の支出金額は前年同月と比べかなり大きく上昇
 総務省「家計調査」によると、2020年11月における100世帯当たりの砂糖の購入頻度は38、1世帯(2人以上)当たりの支出金額は94円(前年同月比13.3%高、前月比8.0%高)であった(図11)。また、同月の1世帯当たりの砂糖の購入数量は、385グラム(同23.0%増、同9.1%増)であった(図12)。

図11

図12

 

このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-9272



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