[本文へジャンプ]

文字サイズ
  • 標準
  • 大きく
お問い合わせ
検索
alic 独立行政法人農畜産業振興機構
砂糖 砂糖分野の各種業務の情報、情報誌「砂糖類情報」の記事、統計資料など

ホーム > 砂糖 > 砂糖・異性化糖の国内需給 > 砂糖類の国内需給

砂糖類の国内需給

印刷ページ

最終更新日:2021年8月10日

砂糖類の国内需給

2021年8月

調査情報部

1. 需給見通し

 農林水産省は、「砂糖及びでん粉の価格調整に関する法律」(昭和40年法律第109号)により、四半期ごとに砂糖および異性化糖の需給見通しを公表している。令和3年6月に「令和2砂糖年度における砂糖及び異性化糖の需給見通し(第4回)」を公表した。

令和2砂糖年度の見通し

(1)砂糖の消費量

 令和2砂糖年度(10月〜翌9月)の砂糖の消費量は、177万1000トン(前年度比0.9%増)と見通している(表1)。内訳を見ると、引き続き新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響は見込まれるものの、直近では需要が大きく減少した前年同期を上回って推移していること、またワクチン接種が進むにつれて徐々に人の移動が活発になることや東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(以下「東京オリンピック・パラリンピック」という)の開催を前提とした需要増加が限定的ではあるものの想定されることから、173万5000トン(同0.8%増)と見通している。含みつ糖の消費量は近年の消費動向などを勘案し、3万6000トン(同2.9%増)と見通している。

(2)砂糖の供給量

 令和2砂糖年度の砂糖の供給量は、181万7000トン(前年度比1.1%増)と見通している。内訳を見ると、分みつ糖の供給量は179万8000トン(同1.1%増)、含みつ糖は1万8000トン(同5.3%減)と見通している。国内産糖(分みつ糖)の供給量について、てん菜糖はてん菜の作付面積が前年産に比べて0.7%(約400ヘクタール)増加し、春作業は順調に推移し、昨年6月以降も好天に恵まれ、全体的に順調な生育となったことから、産糖量は63万10000トン(前年産比3.1%減)、供給量は63万トン(精製糖換算〈以下同じ〉。前年度比3.1%減)と見通している。また、甘しゃ糖は、サトウキビの収穫面積が前年産に比べ2.3%(約500ヘクタール)増加し、作柄については、島によっては春先の低温・日照不足、8月、9月および10月に台風が襲来したことにより、一部地域では被害が見られたものの、全体としては台風被害は比較的少なく、おおむね順調な生育となり、産糖量は14万9000トン(前年産比12.0%増)、供給量は14万2000トン(前年度比11.8%増)と見通している。

(3)加糖調製品の需給

 令和2砂糖年度の加糖調製品の消費量は、引き続きCOVID-19の影響は見込まれるものの、ワクチン接種が進むにつれて徐々に人の移動が活発になることや東京オリンピック・パラリンピックの開催を前提とした需要の回復などが限定的ではあるものの想定されることから、47万トン(前年度比5.2%減)と見通している(表2)。

 

(4)異性化糖の需給

 令和2砂糖年度の異性化糖の消費量は、COVID-19による外出自粛の影響により、引き続き清涼飲料向けの需要減退が懸念されるものの、直近では需要が前年同月を上回って推移していることなどを踏まえ、79万5000トン(前年度比1.3%増)と見通している(表3)。

 

2. 輸入動向

【粗糖の輸入動向】
5月の輸入量は前年同月から大幅に減少
 
 財務省「貿易統計」によると、2021年5月の甘しゃ糖・分みつ糖(HSコード 1701.14–110)および甘しゃ糖・その他(同1701.14−200の豪州)の輸入量は、3万4674トン(前年同月比49.9%減、前月比71.0%減)であった(図1)。  

 輸入先国は甘しゃ糖・分みつ糖についてはタイおよび米国、甘しゃ糖・その他については豪州で、国別の輸入量は次の通りであった(図2)。  

タイ     1万6968トン   
(前年同月比2.0倍、前月比70.2%増)  
米国        23トン   
(前年同月輸入実績なし、同23.0倍)  
豪州    1万7683トン   
(前年同月比70.9%減、同83.8%減)

図1

図2

 2021年5月の甘しゃ糖・分みつ糖の1トン当たりの輸入価格は、5万6548円(前年同月比88.1%高、前月比10.4%高)であった(図3)。  

 国別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。  

タイ       5万6459円   
(前年同月比87.8%高、前月比10.4%高)  
米国     12万2087円   
(前年同月輸入実績なし、同83.2%安)  

 また、同月における甘しゃ糖・その他の豪州からの高糖度原料糖の1トン当たりの輸入価格は、5万4542円(前年同月比43.5%高、前月比4.0%高)であった(図4)。

図3

図4

【含みつ糖の輸入動向】
5月の輸入量は前年同月からわずかに増加
 
 財務省「貿易統計」によると、2021年5月の含みつ糖(HSコード 1701.13−000、1701.14−190)の輸入量は、543トン(前年同月比2.8%増、前月比18.3%減)であった(図5)。  

 輸入先国は中国、フィリピンおよびタイの3カ国で、国別の輸入量は次の通りであった(図6)。  

中国      215トン   
(前年同月比55.8%減、前月比25.3%減)  
フィリピン   181トン   
(同8.6倍、同77.5%増)  
タイ       147トン   
(同7.0倍、同46.2%減)

図5

 図6

 2021年5月の1トン当たりの輸入価格は、11万6751円(前年同月比5.3%高、前月比0.5%安)であった(図7)。  

 国別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。  

中国      12万4242円   
(前年同月比9.6%高、前月比2.7%安)  
フィリピン   12万5652円   
(同19.0%高、同5.1%高)  
タイ        9万4837円   
(同62.4%高、同8.9%安)

図7 

【加糖調製品の輸入動向】
5月の加糖調製品の輸入量は前年同月からわずかに増加
 
 財務省「貿易統計」によると、2021年5月の加糖調製品の輸入量は、3万7001トン(前年同月比0.6%増、前月比7.2%減)であった(図8)。  

 品目別の輸入量は、表4の通りであった。 

図8

表4

3.異性化糖の移出動向

6月の移出量は前年同月からかなりの程度減少  
 2021年6月の異性化糖の移出量は、7万4661トン(前年同月比9.5%減、前月比3.9%増)であった(図9)。  

 同月の規格別の移出量は、次の通りであった(図10)。  

果糖含有率40%未満      286トン   
(前年同月比25.6%減、前月比9.7%減)  
同40%以上50%未満    1万9767トン   
(同2.0%減、同12.0%増)  
同50%以上60%未満    5万4171トン   
(同10.5%減、同2.6%増)  
同60%以上            437トン   
(同68.5%減、同59.5%減)

図9

図10

4. 価格動向

【市場価格】
砂糖、異性化糖ともに前月と同水準で推移
 
 6月の糖種別・地域別の砂糖価格(日経相場)は、次の通りであった。

上白糖(大袋)
東京   1キログラム当たり192〜193円
大阪               同192〜193円
名古屋                同196円
関門                  同196円

上白糖(小袋)
東京   1キログラム当たり205〜206円
大阪                  同207円

本グラニュー糖(大袋)
東京    1キログラム当たり197〜198円
大阪                同197〜198円
名古屋                 同201円

ビート・グラニュー糖(大袋)
東京    1キログラム当たり192〜193円
大阪                同192〜193円
名古屋                 同194円  

 6月の異性化糖の価格(日経相場、大口需要家向け価格、東京、タンクローリーもの、JAS規格品、水分25%)は、次の通りであった。  

果糖分42%もの   1キログラム当たり141〜142円  
果糖分55%もの             同147〜148円

【小売価格】
6月の上白糖小袋の地域間の価格差は最大で31.1円
 
 KSP−POSデータ(全国535店舗)によると、スーパーにおける6月の上白糖小袋(1キログラム)の平均小売価格は、194.6円(前年同月差2.4円高、前月差3.8円高)であった。最も高かったのは中国・四国で、最も安かった関東などとの価格差は31.1円であった。  

 同月の地域別(注)の平均小売価格は、次の通りであった(表5)。  

(注)地域の内訳は、次の通りである(以下同じ)。    
関東など:茨城県、栃木県、群馬県、長野県、山梨県、静岡県    
首都圏:東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県    
中部:新潟県、富山県、石川県、福井県、岐阜県、三重県、愛知県    
関西:大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、和歌山県、奈良県

表5

6月のグラニュー糖小袋の地域間の価格差は最大で79.0円  
 KSP−POSデータ(全国535店舗)によると、スーパーにおける6月のグラニュー糖小袋(1キログラム)の平均小売価格は、247.0円(前年同月差3.7円高、前月差2.0円高)であった。最も高かったのは東北で、最も安かった北海道との価格差は79.0円であった。  

 同月の地域別の平均小売価格は、次の通りであった(表6)。

表6

6月の三温糖小袋の地域間の価格差は最大で58.0円  
 KSP−POSデータ(全国535店舗)によると、スーパーにおける6月の三温糖小袋(1キログラム)の平均小売価格は、230.6円(前年同月差4.6円安、前月差4.4円安)であった。最も高かったのは東北で、最も安かった九州・沖縄との価格差は58.0円であった。

 同月の地域別の平均小売価格は、次の通りであった(表7)。

表7

【購入金額および購入量】
5月の砂糖の支出金額は前年同月と比べわずかに上昇
 
 総務省「家計調査」によると、2021年5月における100世帯当たりの砂糖の購入頻度は39、1世帯(2人以上)当たりの支出金額は108円(前年同月比0.9%高、前月比44.0%高)であった(図11)。また、同月の1世帯当たりの砂糖の購入数量は、369グラム(同1.3%減、同8.5%増)であった(図12)。

図11

図12

このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-9272



このページのトップへ

Copyright 2016 Agriculture & Livestock Industries Corporation All rights Reserved.