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2. 国際価格の動向

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最終更新日:2021年9月10日

2. 国際価格の動向

2021年9月

ニューヨーク粗糖先物相場の動き(9/1〜10/14)
〜10月限は19セント後半で期日迎え、3月限は20セント台で始まるも19セント台に下落〜
 
 ニューヨーク粗糖先物相場の2021年7月の推移を見ると(10(がつ)(ぎり))、1日は、ブラジルの一部のサトウキビ産地で発生した霜への懸念(注1)や原油価格の上昇(注2)を受けて、1ポンド当たり17.94セント(注3)を付けた。2日は、前日の流れを引き継ぎ、同18.15セントまで上昇した。6日は、ブラジルの霜被害が予想より小さかったことや、原油価格の下落から、同17.87セントまで値を下げた。7日以降は、レアル安(注4)などに伴い続落した。12日は、ブラジル中南部地域における6月後半の砂糖生産量が前年同期からやや増加したことにより、同16.99セントまで下落した。14日は、インドの2021/22年度の砂糖生産量が前年度よりわずかに増加するとの予測が発表された影響で、同16.93セントと下落した。16日は、ブラジルで再び霜が降りるとの予測から、同17.71セントまで値上がりした。19日は、原油価格の下落によって同17.07セントまで値を下げた。20日は、ブラジルの一部地域に霜が降りたことで同17.41セントまで上昇し、21日は同17.67セントと続伸した。22日は小幅に下落したものの、23日は、降霜がサトウキビへ与えた被害は大きい可能性があるとブラジルさとうきび産業協会(UNICA)が述べたことで、同18.17セントと急伸した。26日以降もブラジルの天気予報の影響を受けて変動が続き、28日は、翌日にサトウキビ主産地の気温が氷点下まで下がると予報されたことから、同18.61セントまで値を上げた。30日は、前日に降った霜の被害は限定的なものであったと報じられ、同17.91セントまで値を下げた。  

 8月2日以降はもみ合いが続いたが、5日は、ブラジルの砂糖生産量が干ばつや霜の影響により減少するとの予測が市場に広まったことで、同18.62セントと急伸した。10日は、UNICAが7月後半の中南部地域の砂糖生産量は前年同期から10%以上落ち込んだと発表したことなどから、同19.59セントまで急伸した。11日以降もブラジルの干ばつや霜の影響が懸念されて高水準で推移し、13日は同19.95セントまで値を上げた。

(注1)霜害を受けたサトウキビは、成長不良のほか、枯死、品質低下などが生じるため、早期収穫のうえ、圧搾まで行う必要があるが、その際、適期に達していないサトウキビも多く収穫されてしまうことで、単収が低下する恐れがある。
(注2)一般に、原油価格が上昇すると、石油の代替燃料であるバイオエタノールの需要も上昇する。バイオエタノールの需要上昇により、その原料作物(サトウキビ、てん菜など)のバイオエタノール生産への仕向けが増える一方、それらから生産される食品(サトウキビの場合は砂糖)の生産・供給が減ると想定される。食品用途仕向けの度合いが小さくなるほど需給がひっ迫し、当該食品の価格を押し上げる方向に作用する。
(注3)1ポンドは約453.6グラム、セントは1米ドルの100分の1。
(注4)粗糖は米ドル建てで取引されるため、米ドルに対してレアルが下落すると、相対的にブラジル産粗糖の価格競争力が高まる。世界最大の砂糖輸出国ブラジルの輸出意欲が高まると、需給の緩和につながることから、価格を押し下げる方向に作用する。
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