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2. 国際価格の動向

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最終更新日:2021年11月10日

2. 国際価格の動向

2021年11月

ニューヨーク粗糖先物相場の動き(9/1〜10/14)
〜10月限は19セント後半で期日迎え、3月限は20セント台で始まるも19セント台に下落〜
 
 ニューヨーク粗糖先物相場の2021年9月の推移を見ると(10月(がつ)(ぎり)、1日は、原油価格の動きに影響(注1)を受けて1ポンド当たり19.67セント(注2)まで値を下げた。2日は一旦値を戻したものの、3日以降はブラジルでまとまった降雨が予報されたことやタイの砂糖増産予測などから、8月の20セント台は維持されず、下落傾向で推移した。10日は、ブラジルさとうきび産業協会(UNICA)の発表した8月後半における同国中南部地域の砂糖生産量が前年からわずかに増加したことで、同18.79セントまで下落した。13日は、ブラジルで今後1週間は降雨の確率が低いと予測されたことなどが材料となって、同18.98セントと反転し、15日は、原油価格の上昇を受けて同19.52セントまで値を上げた。20日は、原油価格の下落に伴うエタノール価格の低下や、ブラジルでの降雨予報により同18.86セントまで値を下げた。22日は、UNICAの発表した9月前半におけるブラジル中南部地域の砂糖生産量が前年から大幅に減少したことで、同19.33セントと値上がりし、23日は、同19.49セントと続伸した。24日は、ブラジルレアル安(注3)などに伴い下落し、27日には同18.73セントまで続落した。30日は、ブラジルの砂糖供給がひっ迫していることなどから、ショートポジションをカバーするために買い戻され(注4)、同19.83セントまで急騰して10月限は納会した。

 期近が3月限に切り替わった10月1日は、インドからの豊富な輸出の見通しにより同20.06セントを付けた。4日は、対ドルでのレアルが値下がりしたことなどから、同19.69セントと下落した。8日は、原油価格の上昇を受けて同20.29セントまで値上がりした。13日は、UNICAの発表した9月後半におけるブラジル中南部地域の砂糖生産量が、事前の予想を上回ったことから、同19.86セントと値下がりし、14日もその流れを受けて同19.59セントと、3日続けて下落した。

(注1)一般に、原油価格が下落すると、石油の代替燃料であるバイオエタノールの需要も低下する。バイオエタノールの需要低下により、その原料作物(サトウキビ、てん菜など)のバイオエタノール生産への仕向けが減る一方、それらから生産される食品(サトウキビの場合は砂糖)の生産・供給が増えると想定される。食品用途仕向けの度合いが大きくなるほど需給が緩和し、当該食品の価格を押し下げる方向に作用する。
(注2)1ポンドは約453.6グラム、セントは1米ドルの100分の1。
(注3)粗糖は米ドル建てで取引されるため、米ドルに対してレアルが下落すると、相対的にブラジル産粗糖の価格競争力が高まる。世界最大の砂糖輸出国ブラジルの輸出意欲が高まると、需給の緩和につながることから、価格を押し下げる方向に作用する。
(注4)売買差益を狙い、将来の値下がりを期待して売りの持ち高を取っていた金融資産を、決済のために買い戻すこと。
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