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2. 国際価格の動向

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最終更新日:2021年12月10日

2. 国際価格の動向

2021年12月

ニューヨーク粗糖先物相場の動き(10/1〜11/12)
〜10月中旬にかけて下落基調となるも、徐々に持ち直して20セント台を回復〜
 
 ニューヨーク粗糖先物相場の2021年10月の推移を見ると(3月(がつ)(ぎり))、1日は、インドからの豊富な輸出の見通しにより1ポンド当たり20.06セント(注1)を付けた。4日は、レアルが米ドルに対し値下がりした(注2)ことなどから、同19.69セントと下落した。8日は、原油価格の上昇(注3)を受けて同20.29セントまで値上がりした。13日は、ブラジルさとうきび産業協会(UNICA)の発表した9月後半におけるブラジル中南部地域の砂糖生産量が、事前の予想を上回ったことで、同19.86セントと値下がりし、14日もその流れを受けて同19.59セントと、3日続けて下落した。15日は、原油価格の上昇を受けて同19.80セントまで上昇した。18日は、国際的な砂糖貿易業者が2021/22年度の世界の砂糖需給は供給過剰になるとの予測を発表したことを受けて同19.35セントと下落し、19日も同18.87セントまで続落した。22日は、原油価格の上昇に伴い同19.08セントまで値を上げ、25日も、同19.39セントまで続伸した。26日は、UNICAが中南部地域の10月前半の砂糖生産量を前年同期比56%減と発表したことや、同日付でブラジルの国営企業ペトロブラスが原油価格の上昇や中長期におけるレアル安傾向を背景に国内のガソリン価格を7%引き上げたことにより、同19.66セントまで上昇した。27日は、前日の流れを引き継いで同19.70セントまで続伸した。29日は、週末を控えた相場のテクニカルな売りが入ったことで、同19.27セントまで下落した。  

 11月1日は、堅調なブラジルのエタノール価格が上げ要因となり、同19.37セントまで値を上げ、2日は、同19.54セントまで続伸した。3日は、原油価格の落ち込みにより反転し、同19.38セントを付けたが、4日以降は上昇に転じ、5日は同19.94セントを付けた。10日は、タイの砂糖輸出量が前年度から大幅に増加するとの見通しや原油価格の下落を受けて、同19.60セントと値を下げた。11日は、オランダの農協系金融機関ラボバンクが2022/23年度のブラジル産サトウキビの不作予測を公表したことや短期的なレアル高により、同20.12セントと約1カ月ぶりに20セント台に乗せた。

(注1)1ポンドは約453.6グラム、セントは1米ドルの100分の1。
(注2)粗糖は米ドル建てで取引されるため、米ドルに対してレアルが下落すると、相対的にブラジル産粗糖の価格競争力が高まる。世界最大の砂糖輸出国ブラジルの輸出意欲が高まると、需給の緩和につながることから、価格を押し下げる方向に作用する。
(注3)一般に、原油価格が上昇すると、石油の代替燃料であるバイオエタノールの需要も増加する。バイオエタノールの需要増加により、その原料作物(サトウキビ、てん菜など)のバイオエタノール生産への仕向けが増える一方、それらから生産される食品(サトウキビの場合は砂糖)の生産・供給が減ると想定される。食品用途仕向けの度合いが小さくなるほど需給がひっ迫し、当該食品の価格を押し上げる方向に作用する。
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