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砂糖類の国内需給

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最終更新日:2023年2月10日

砂糖類の国内需給

2023年2月

調査情報部

1. 需給見通し

 農林水産省は、「砂糖及びでん粉の価格調整に関する法律」(昭和40年法律第109号)により、四半期ごとに砂糖および異性化糖の需給見通しを公表している。令和4年12月に「令和4砂糖年度における砂糖及び異性化糖の需給見通し(第2回)」を公表した。

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(1)砂糖の消費量

 令和4砂糖年度(10月〜翌9月)の砂糖の消費量は、178万4000トン(前年度比0.2%増)と見通している(表1)。内訳を見ると、引き続き新型コロナウイルス感染症(COVID–19)への警戒感や物価高の影響などは見込まれるものの、インバウンド需要の増加をはじめ人流増に伴う経済活動の回復が想定されることから、分みつ糖の消費量は175万トン(同0.2%増)と見通している。含みつ糖の消費量は近年の消費動向などを勘案し、3万4000トン(前年度同)と見通している。

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(2)砂糖の供給量

 令和4砂糖年度の砂糖の供給量は、176万7000トン(前年度比0.9%増)と見通している。内訳を見ると、分みつ糖の供給量は175万0000トン(同0.8%増)、含みつ糖は1万7000トン(同6.3%増)と見通している。国内産糖(分みつ糖)の供給量は、てん菜糖については、てん菜の作付面積が前年産と比べ4.0%(約2327ヘクタール)減少した。作柄については8月の降水量が平年よりもかなり多かった影響などにより、1ヘクタール当たりの収量および根中糖分の低下が見られることから、産糖量は56万5000トン(前年産比11.7%減)、供給量は56万4000トン(精製糖換算〈以下同じ〉。前年度比11.7%減)と見通している。甘しゃ糖については、サトウキビの収穫面積が前年産に比べ0.5%(約113ヘクタール)増加した。作柄は、一部の島において台風11号および12号の被害、春先の長雨、梅雨明け後の干ばつの影響がみられたことから、産糖量は14万1000トン(前年産比6.6%減)、供給量は13万5000トン(前年度比6.6%減)と見通している。

(3)加糖調製品の需給

 令和4砂糖年度の加糖調製品の消費量は、行動制限の緩和による経済活動の回復が想定されることから、45万3000トン(前年度同)と見通している(表2)。また、供給量は、消費量に見合った量が供給されると見通している。

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2.輸入動向

【粗糖の輸入動向】
11月の輸入量は前年同月からやや増加

 財務省「貿易統計」によると、2022年11月の甘しゃ糖・分みつ糖(HSコード 1701.14-110)および甘しゃ糖・その他(同1701.14-200の豪州)の輸入量は、11万6423トン(前年同月比5.3%増、前月比61.2%増)であった(図1)。
 
 輸入先は甘しゃ糖・分みつ糖については輸入実績が無く、甘しゃ糖・その他については豪州で、輸入量は次の通りであった(図2)。

 豪州       11万6423トン
 (前年同月比16.8%増、前月比61.3%増)
 

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 2022年11月の甘しゃ糖・その他の豪州からの高糖度原料糖の1トン当たりの輸入価格は、7万9038円(前年同月比31.0%高、前月比4.5%高)であった(図4)。

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【含みつ糖の輸入動向】
11月の輸入量は前年同月から大幅に増加

 財務省「貿易統計」によると、2022年11月の含みつ糖(HSコード 1701.13-000、1701.14-190)の輸入量は、714トン(前年同月比20.4%増、前月比3.1倍)であった(図5)。

 輸入先は中国、ボリビア、ペルー、フィリピンで、国・地域別の輸入量は次の通りであった(図6)。

 中国         602トン
 (前年同月比73.5%増、前月比約2.8倍)
 ボリビア    103トン
 (同32.7%減、前月輸入実績なし)
 ペルー       5トン
 (前年同月および前月輸入実績なし)
 フィリピン    4トン
 (前年同月比69.2%減、前月比69.2%減)

 

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 2022年11月の1トン当たりの輸入価格は、17万7549円(前年同月比24.8%高、前月比3.1%高)であった(図7)。

 国・地域別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。

 中国        17万4226円
 (前年同月比37.4%高、前月比5.0%高)
 ボリビア    18万5563円
 (同34.3%高、前月輸入実績なし)
 ペルー     24万8400円
 (前年同月および前月輸入実績なし)
 フィリピン      38万2750円
 (前年同月比65.4%高、前月比39.5%高)
 

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【加糖調製品の輸入動向】
11月の加糖調製品の輸入量は前年同月からやや減少

 財務省「貿易統計」によると、2022年11月の加糖調製品の輸入量は、3万9266トン(前年同月比4.8%減、前月比12.7%増)であった(図8)。

 品目別の輸入量は、表4の通りであった。

 

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3.異性化糖の移出動向

12月の移出量は前年同月からわずかに増加
 2022年12月の異性化糖の移出量は、5万8402トン(前年同月比0.8%増、前月比1.7%減)であった(図9)。

 同月の規格別の移出量は、次の通りであった(図10)。

 果糖含有率40%未満        445トン
 (前年同月比3.2%増、前月比1.9%減)
 同40%以上50%未満   1万6137トン
 (同0.3%増、同2.8%減)
 同50%以上60%未満   4万1425トン
 (同0.9%増、同1.3%減)
 同60%以上            395トン
 (同6.6%増、同6.8%増)
 

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4.価格動向

【市場価格】
異性化糖は前月からかなり大きく上昇

 12月の糖種別・地域別の砂糖価格(日経相場)は、次の通りであった。

上白糖(大袋)
東京          1キログラム当たり216〜217円
大阪                   同216〜217円
名古屋                     同220円
関門                      同220円

上白糖(小袋)
東京           1キログラム当たり229〜230円
大阪                      同231円

本グラニュー糖(大袋)
東京             1キログラム当たり221〜222円
大阪                    同221〜222円
名古屋                      同225円

ビート・グラニュー糖(大袋)
東京              1キログラム当たり216〜217円
大阪                     同216〜217円
名古屋                       同218円

 12月の異性化糖の価格(日経相場、大口需要家向け価格、東京、タンクローリーもの、JAS規格品、水分25%)は、次の通りであった。
果糖分42%もの    1キログラム当たり146〜167円
果糖分55%もの           同152〜173円
【小売価格】
12月の上白糖小袋の地域間の価格差は最大で32.8円
 マーチャンダイジング・オンRDSPOS(全国1243店舗)によると、スーパーにおける12月の上白糖小袋(1キログラム)の平均小売価格は、225.7円(前年同月差23.1円高、前月差0.9円高)であった。最も高かったのは九州・沖縄で、最も安かった関西との価格差は32.8円であった。

 同月の地域別(注)の平均小売価格は、次の通りであった(表5)。

(注)地域の内訳は、次の通りである(以下同じ)。
   関東など:茨城県、栃木県、群馬県、長野県、山梨県、静岡県
   首都圏:東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県
   中 部:新潟県、富山県、石川県、福井県、岐阜県、三重県、愛知県
   関 西:大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、和歌山県、奈良県

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12月のグラニュー糖小袋の地域間の価格差は最大で76.5円
 マーチャンダイジング・オンRDSPOS(全国1243店舗)によると、スーパーにおける12月のグラニュー糖小袋(1キログラム)の平均小売価格は、270.5円(前年同月差17.7円高、前月差1.5円高)であった。最も高かったのは関東などで、最も安かった北海道との価格差は76.5円であった。 同月の地域別の平均小売価格は、次の通りであった(表6)。

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12月の三温糖小袋の地域間の価格差は最大で46.4円
 マーチャンダイジング・オンRDSPOS(全国1243店舗)によると、スーパーにおける12月の三温糖小袋(1キログラム)の平均小売価格は、256.7円(前年同月差19.2円高、前月差0.4円高)であった。最も高かったのは北海道で、最も安かった関東などとの価格差は46.4円であった。

 同月の地域別の平均小売価格は、次の通りであった(表7)。

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【支出金額および購入数量】
11月の砂糖の支出金額は前年同月からかなりの程度下落

 総務省「家計調査」によると、2022年11月における100世帯当たりの砂糖の購入頻度は32、1世帯(二人以上)当たりの支出金額は90円(前年同月比7.2%安、前月比12.5%高)であった(図11)。また、同月の1世帯当たりの砂糖の購入数量は、302グラム(同23.2%減、同5.9%減)であった(図12)。

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農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
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