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でん粉の国内需給

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最終更新日:2023年5月10日

でん粉の国内需給

2023年5月

調査情報部

1. 需給見通し

 農林水産省は、「砂糖及びでん粉の価格調整に関する法律」(昭和40年法律第109号)により、でん粉に関して適切な価格調整を図るため、半期ごとにでん粉の需給見通しを公表している。2月に公表したでん粉の需給見通しの概要は、次の通り(詳細は2023年3月号参照)

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2.輸入動向

【タピオカでん粉の輸入動向】
2月の輸入量は前年同月から大幅に増加

 財務省「貿易統計」によると、2023年2月のタピオカでん粉の輸入量は、1万661トン(前年同月比28.2%増、前月比5.8%減)と、前年同月から大幅に増加した(図1)。

 輸入先はタイおよびベトナムで、国・地域別の輸入量は次の通りであった。

 タイ      1万401トン
  (前年同月比25.4%増、前月比6.4%減)
 ベトナム      260トン
  (同22.2倍、同26.5%増)

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 2023年2月の1トン当たりの輸入価格は、6万4164円(前年同月比5.1%高、前月比6.9%安)と、前年同月をやや上回った(図2)。

 国・地域別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。
 
 タイ      6万4108円
  (前年同月比5.7%高、前月比6.7%安)
 ベトナム    6万6412円
  (同59.4%安、同2.2%安)

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【サゴでん粉の輸入動向】
2月の輸入量は前年同月から大幅に減少

 財務省「貿易統計」によると、2023年2月のサゴでん粉の輸入量は、997トン(前年同月比43.0%減、前月比51.6%減)と、前年同月から大幅に減少した(図3)。

 輸入先はマレーシアおよびインドネシアで、国・地域別の輸入量は次の通りであった。
 
 マレーシア     817トン
  (前年同月比53.3%減、前月比58.2%減)
 インドネシア    180トン
  (前年同月輸入実績なし、同66.7%増)
 

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 2023年2月の1トン当たりの輸入価格は、10万6508円(前年同月比68.6%高、前月比3.8%安)と、前年同月を大幅に上回った(図4)。

 国・地域別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。

 マレーシア     10万7518円
  (前年同月比70.2%高、前月比3.4%安)
 インドネシア    10万1922円
  (前年同月輸入実績なし、同3.7%高)

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【ばれいしょでん粉の輸入動向】
2月の輸入量は前年同月から大幅に増加

 財務省「貿易統計」によると、2023年2月のばれいしょでん粉の輸入量は849トン(前年同月比8.5倍、前月比26.6%減)と、前年同月から大幅に増加した(図5)。

  輸入先はドイツ、デンマークおよびオランダで、国・地域別の輸入量は次の通りであった。

 ドイツ       506トン
  (前年同月輸入実績なし、前月比3.3倍)
 デンマーク    283トン
  (前年同月比2.8倍、同71.8%減)
 オランダ             60トン
  (前年同月および前月輸入実績なし)

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 2023年2月の1トン当たりの輸入価格は、12万9755円(前年同月比41.6%高、前月比18.6%高)と、前年同月を大幅に上回った(図6)。

 国・地域別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。
 
 ドイツ     12万6678円
  (前年同月輸入実績なし、前月比7.9%高)
 デンマーク  13万5954円
  (前年同月比48.3%高、同25.6%高)
 オランダ   12万6467円
  (前年同月および前月輸入実績なし)

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【でん粉誘導体の輸入動向】
2月の輸入量は前年同月からかなり大きく減少

 財務省「貿易統計」によると、2023年2月のでん粉誘導体の輸入量は、2万8286トン(前年同月比12.6%減、前月比6.5%減)と、前年同月からかなり大きく減少した(図7)。

 でん粉誘導体の輸入先は18カ国・地域で、最大の輸入先はタイであった。主要輸入先からの輸入量は次の通りで、タイが輸入量の約7割を占めており、次いでベトナム、デンマークとなっている(表3)。

 2023年2月の1トン当たりの輸入価格は、12万6777円(前年同月比20.2%高、前月比5.0%安)と、前年同月を大幅に上回った。

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【デキストリンの輸入動向】
2月の輸入量は前年同月から大幅に減少

 財務省「貿易統計」によると、2023年2月のデキストリンの輸入量は、1072トン(前年同月比35.8%減、前月比38.9%増)と、前年同月から大幅に減少した(図8)。

 デキストリンの輸入先は9カ国・地域で、輸入量は上位輸入先の数量および各国のシェアも含め、月ごとの変動が大きい。

 上位輸入先からの輸入量は次の通りで、タイが輸入量の約8割を占めている(表4)。

 2023年2月の1トン当たりの輸入価格は、12万4808円(前年同月比11.2%高、前月比57.8%安)と、前年同月をかなり大きく上回った。

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【コーンスターチ用トウモロコシの輸入動向】
2月の輸入量は前年同月からやや増加

 財務省「貿易統計」によると、2023年2月のコーンスターチ用トウモロコシの輸入量は、18万8653トン(前年同月比4.0%増、前月比10.1%減)となり、前年同月からやや増加した(図9)。

 輸入先は、米国、ブラジルおよび南アフリカで、国・地域別の輸入量は次の通りであった。
 
 米国     12万146トン
  (前年同月比33.8%減、前月比6.8%増)
 ブラジル  6万3507トン
  (前年同月輸入実績なし、同30.5%減)
 南アフリカ   5000トン
  (前年同月輸入実績なし、同16.7%減)

 2023年2月の1トン当たりの輸入価格は、4万9291円(前年同月比23.6%高、前月比1.4%安)と、前年同月を大幅に上回った。

 国・地域別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。
 
 米国      5万917円
  (前年同月比27.7%高、前月比0.8%高)
 ブラジル   4万6484円
  (前年同月輸入実績なし、同6.3%安)
 南アフリカ  4万5856円
  (前年同月輸入実績なし、同2.1%安)

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