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2 主要国の砂糖需給(2023年12月時点予測)

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最終更新日:2024年1月10日

2 主要国の砂糖需給(2023年12月時点予測)

2024年1月


 

【生産量】
 ブラジルは、サトウキビの主産地である中南部が天候に恵まれ、サトウキビの増産が期待されることから、4848万トン(前年度比22.1%増)と大幅に増加すると見込まれる(図)。

 インドは、モンスーンの到来の遅れや季節外れの大雨などによるサトウキビの減産を受け、3195万トン(同8.9%減)とかなりの程度減少すると見込まれる。

 EUは、雨天が続き、近年、主産地の多くで懸念されている萎黄(い おう)(注)の発生が減少したことから、1641万トン(同4.9%増)とやや増加すると見込まれる。

【輸入量】
 中国では、世界的な砂糖価格の上昇などを背景に砂糖の輸入が一時停止され、一部の備蓄糖が市場へ放出されるなどの動きがみられたが、6月以降は輸入を再開し、717万トン(同21.0%増)と大幅に増加すると見込まれる。

 インドネシアは、砂糖価格の高騰などにより、553万トン(同15.8%減)とかなり大きく減少すると見込まれる。

【消費量】
 
インドは、国内需要の高まりから、3089万トン(同1.4%増)とわずかに増加し、世界の砂糖消費量の16%を占めると見込まれる。

 EUは、1742万トン(同0.9%増)とわずかに増加が見込まれ、長らく砂糖需要を拡大させてきた中国は、1696万トン(同0.6%増)とわずかに増加するものの、EUの消費量をわずかに下回ると見込まれる。

【輸出量】
 
ブラジルは、インドやタイなど主要輸出国が減産見込みにより輸出量を大きく減らす中で、3558万トン(同22.7%増)と大幅に増加し、世界の砂糖輸出の約5割を占めると見込まれる。

 タイは、収穫面積の減少や年初の乾燥によるサトウキビの減産などから、623万トン(同24.3%減)と大幅に減少すると見込まれる。

 インドは、減産に伴う国内供給を確保するため、政府が輸出を制限すると発表したことなどから、348万トン(同59.8%減)と大幅に減少すると見込まれる。

(注)アブラムシによって媒介される植物ウイルス病。

 

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