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3 世界の砂糖需給に影響を与える諸国の動向(2024年1月時点予測)

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最終更新日:2024年2月9日

3 世界の砂糖需給に影響を与える諸国の動向(2024年1月時点予測)

2024年2月



2023/24年度の砂糖輸出量は、世界的な天候不順への懸念や国際需要の高まりから大幅に増加する見込み
 
GlobalData UK LTD.(農産物の需給などを調査する英国の民間調査会社)による2024年1月時点の予測によると(以下、特段の断りがない限り同予測に基づく記述)、2023/24年度(4月〜翌3月)のサトウキビ収穫面積は、853万ヘクタール(前年度比0.6%増)とわずかに増加すると見込まれる(表)。サトウキビ生産量は、主産地の中南部地域が好天に恵まれたことや単収の増加などから、7億1799万トン(同18.3%増)と大幅に増加すると見込まれる。

 砂糖生産量は、サトウキビの増産や収穫期の好天を受け、収穫作業や工場での操業が加速していることなどを背景に、4960万トン(同24.9%増)と大幅に増加し、過去最高水準に達すると見込まれる。輸出量は、引き続きエルニーニョ現象による世界的な天候不順への懸念や国際市場での需要の高まりが期待されることから、3686万トン(同27.3%増)と大幅に増加すると見込まれる。



 
1
 

2023/24年度の砂糖輸出量は、減産と政府の輸出制限により大幅に減少する見込み
 
2023/24年度(10月〜翌9月)のサトウキビの収穫面積は、526万ヘクタール(前年度比4.1%減)とやや減少すると見込まれる(表)。サトウキビ生産量は、主産地であるウッタル・プラデーシュ州で前年を上回っているものの、同じく主産地であるマハラシュトラ州では降雨の遅れがサトウキビの成長に影響を及ぼしたことなどから、4億3717万トン(同5.0%減)とやや減少すると見込まれる。

 砂糖生産量は、同国政府がサトウキビ由来のエタノール生産を制限したことを受け、前回予測より200万トン上方修正されたものの、マハラシュトラ州の減産などにより、3390万トン(同3.3%減)とやや減少すると見込まれる。輸出量は、砂糖の減産見込みに加え同国政府による輸出制限により、371万トン(同57.1%減)と大幅な減少が見込まれる。

 


 

2
 

2023/24年度のてん菜生産量は降雨による影響が懸念されるものの、かなり大きく増加する見込み
 2023/24年度(10月〜翌9月)のてん菜の収穫面積は、EU最大のてん菜主産地であるフランスでの減少が見込まれる一方、トウモロコシや小麦と比較して、てん菜の収益性が高いことなどから、ポーランドやスペインで作付面積の増加が見込まれることで、145万ヘクタール(前年度比3.6%増)とやや増加すると見込まれる(表)。てん菜生産量は、北西ヨーロッパ地域の大部分で良好な降雨と日照に恵まれ、作柄の見通しが改善されたことから、1億993万トン(同11.3%増)とかなり大きく増加すると見込まれる。しかし12月には、てん菜生産の盛んなビートベルト(注1)全域で平年より多い降雨が観測され、洪水が発生している地域もあることから、てん菜収穫量の減少や収穫の遅れが懸念されている。

 砂糖生産量は、()(おう)(注2)の影響が限定的との見通しやバイオエタノールに利用するてん菜の減少などから、1645万トン(同5.2%増)とやや増加すると見込まれる。輸入量は、砂糖の増産が期待されることやウクライナからの輸入を制限する国があることなどから、245万トン(同25.3%減)と大幅な減少が見込まれる。また、輸出量は、砂糖の増産などを受け218万トン(同2.0倍)と18/19年度の水準まで回復が見込まれる。

(注1)フランス北西部や英国南部からポーランドやリトアニアにかけて広がるてん菜栽培に適した地域。「シュガーベルト」とも称されている。

(注2)アブラムシによって媒介される植物ウイルス病。

 






中国およびEUの需給動向は2024年1月号より隔月ごとの更新となりました。中国の需給動向は来月号の掲載となります。

 

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