
ホーム > 砂糖 > 砂糖の国際需給・需給レポート > 2 主要国の砂糖需給(2025年3月時点予測)
最終更新日:2025年4月10日
【生産量】
ブラジルは、主産地である中南部地域で干ばつや火災が発生し、サトウキビの減産につながったことから、4701万トン(前年度比4.7%減)とやや減少が見込まれている(図)。
インドは、サトウキビの収穫量減少とエタノールへの転用が進んだことから、2823万トン(同18.6%減)と大幅な減少が見込まれている。
EUは、生産量上位国であるフランス、ドイツ、ポーランドを中心にてん菜の収穫面積の増加が見込まれることから、1743万トン(同6.3%増)とかなりの程度増加が見込まれている。
中国は、てん菜の記録的な増産に加え、サトウキビの生育も比較的順調であったことから、1140万トン(同5.9%増)とやや増加が見込まれている。
【輸入量】
インドネシアは、578万トン(同3.7%増)とやや増加が見込まれているものの、同国政府は自国での砂糖生産拡大の取り組みを進めている。
中国は、引き続き国内の需給ギャップ是正のために一定の輸入量が予想されているものの、国内の生産見通しが改善していることから、529万トン(同29.3%減)と大幅な減少が見込まれている。
【消費量】
インドは、3078万トン(同0.3%減)と前年度並みが見込まれているが、砂糖生産量の減少で消費量が生産量を上回る状況となっている。
中国は、1706万トン(同1.9%増)とわずかに増加し、EUは、砂糖価格の下落により非食用向け需要が回復することから、1688万トン(同3.3%増)とやや増加が見込まれている。一方、米国およびブラジルはいずれもわずかな減少が見込まれている。
【輸出量】
ブラジルは、砂糖生産量の減少に伴い3663万トン(同2.8%減)とわずかに減少すると見込まれる。
タイは、収穫面積の増加などでサトウキビの増産が見込まれることから、814万トン(同38.3%増)と大幅な増加が見込まれている。
インドは、砂糖の減産や同国政府による輸出制限の継続により、380万トン(同13.2%減)とかなり大きな減少が見込まれている。