
ホーム > 砂糖 > 砂糖の国際需給・需給レポート > 5 日本の主要輸入先の動向(2025年3月時点予測)
最終更新日:2025年4月10日
2024/25年度の砂糖輸出量は大幅な減少見込み
2024/25年度(4月〜翌3月)のサトウキビ収穫面積は、35万ヘクタール(前年度比1.1%増)とわずかな増加が見込まれている(表)。サトウキビ生産量は、頻発した豪雨や豪州最大の精糖企業で発生したストライキなどにより収穫が遅れたことで、2780万トン(同5.0%減)とやや減少が見込まれている。また、サトウキビの主産地であるクイーンズランド州では、25年1月末の豪雨で広範囲にわたり洪水が発生し、サトウキビにも冠水被害が確認されている(注)。
砂糖生産量は、収穫の遅れがサトウキビの品質と供給の双方に影響を及ぼしたことなどから、378万トン(同8.4%減)とかなりの程度減少が見込まれている。砂糖輸出量は、アジア地域向けを中心に引き続き多くの需要があるものの、砂糖の減産見込みにより、278万トン(同17.1%減)と大幅な減少が見込まれている。
(注)詳細については、2025年2月14日付け海外情報「主産地での洪水によりサトウキビ生産に大きな被害(豪州)」<https://www.alic.go.jp/chosa-c/joho01_004033.html>をご参照ください。
2024/25年度の砂糖輸出量は大幅な増加見込み
2024/25年度(10月〜翌9月)のサトウキビ収穫面積は、167万ヘクタール(前年度比10.0%増)とかなりの程度増加が見込まれている(表)。サトウキビ生産量は、収穫面積の増加と良好な気象条件により、9300万トン(同13.2%増)とかなり大きな増加が見込まれている。
砂糖生産量は、サトウキビの増産とCCS(注)の増加により、1109万トン(同19.4%増)と大幅な増加が見込まれている。砂糖輸出量は、インド産やブラジル産の輸出量減少が見込まれる中、砂糖の増産を背景に814万トン(同38.3%増)と大幅な増加が見込まれている。
(注)可製糖率:サトウキビのショ糖含有率、繊維含有率および搾汁液の純度から算出される回収可能な糖分の割合。