最終更新日:2025年8月5日
広報webマガジン「alic」2025年8月号
今月の表紙
夏の野菜といえば、この「にがうり」(ゴーヤ、レイシともいいます)を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。8月が最も出荷が多くなる今がまさに旬の野菜です。
「にがうり」は、もともと沖縄県や九州南部を中心に食されていた地域特産野菜で、平成12年の沖縄サミット、翌年のNHKドラマ「ちゅらさん」の放映などをきっかけに知名度が一気に上がり、今は、全国どこでも手に入る野菜となりました。 また、生産量が最も多い沖縄県では、害虫のウリミバエが発生していたため県外へのにがうりの出荷ができずにいましたが、平成5年に関係者による多くの努力により根絶され県外出荷ができるようになりました。
にがうりは、病気などになりにくく、栽培が比較的容易であるため、家庭や学校などで植えられることも多く、室内や地面の温度上昇を抑えるグリーン・カーテンとしても利用されています。
編集部から
今月号では、札幌事務所から「第28回全国菓子大博覧会・北海道 あさひかわ菓子博2025」について掲載しました。100年を超える歴史のある全国菓子大博覧会は、コロナ禍を経て8年ぶりの開催となりました。読者の方の中には実際に会場に行かれた方もいらっしゃるかと思います。日本の高い菓子技術を感じられたのではないでしょうか。
菓子業界の動向を全日本菓子協会の統計などから見ますと、家計調査において菓子部門の消費は概ねプラスで推移しているものの、物価などを加味すると実質はマイナス傾向が続いているとのことです。
特に、ここ数年は、食品価格高騰による消費者の節約志向、生活防衛意識の高まりの影響が表れており、嗜好品である菓子の買い控えが見られるようです。
菓子と一言でいってもジャンルは様々あり、原材料や業務形態も違うため動向はそれぞれによって違う様相を呈していますが、ケーキなどの「洋生菓子」部門は、原材料であるチョコレート、バターなどの価格上昇に加え、昨年は、いちごも猛暑の影響により高騰したことなどにより厳しい状況のようです。
しかし、その一方で、円安の風に押され輸出額は過去最高を記録(2024年477億円、対前年比10.7%増)、インバウンド需要も好調であるとのことで、今後の動向が気になるところです。
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