REPORT
中国産しょうがの生産・輸出動向について
最終更新日:2026年7月6日
広報webマガジン「alic」2026年7月号
| 日本に輸入されるしょうがの大半は中国産ですが、中国で生産されるしょうがの9割以上が国内向けで、輸出向けは1割以下となっています。また、輸出先は欧米、中東、東南アジアが中心で、その9割以上が生鮮品となっています。 |
1 中国のしょうが生産概況
東南アジアが原産であるしょうがは世界的にも生産国が限られており、南アジアを含むアジア圏で全収穫量の7割以上を占めています。中でも中国はインドに次ぐ主産国です。
中国産しょうがの主産地は、沿海部の
山東省、南西部の
雲南省、
湖南省、
貴州省などで、2023年の作付面積は約34万ヘクタールでした。このうち、中国最大の生産地域の山東省は、作付面積で中国全体の30.6%、収穫量で第2位の雲南省の約2倍の40.3%を占めています。
〈中国産しょうがの主な産地〉
資料:聞き取りにより機構作成
〈中国の主なしょうが産地の作付面積と収穫量(2023年)〉

資料:中国農業農村部および企業への聞き取りにより機構作成
注:合計は四捨五入計算により一致しないものがある。
2 主産地の栽培暦
山東省のしょうが栽培は露地栽培とハウス栽培があり、このうち露地栽培の面積が全体の90%以上を占めています。露地栽培の植え付けは日本よりも10日程度早い3月下旬から、収穫は20日近く早い10月上旬から開始されます。
山東省よりも温暖な雲南省では露地栽培が主体で、植え付け時期は山東省より早い2月下旬から、収穫は7月下旬から11月下旬までと長期にわたり、10月が収穫最盛期となります。
〈山東省のしょうが栽培暦〉

資料:関係者への聞き取りにより機構作成
〈雲南省のしょうが栽培暦〉

資料:関係者への聞き取りにより機構作成
〈山東省のしょうが生育状況(1)〉
〈山東省のしょうが生育状況(2)〉
〈収穫されたしょうが〉
〈出荷を待つしょうが〉

3 生鮮品が多い国内消費
中国で生産されるしょうがは全体の9割以上が国内向けで、輸出向けは1割以下となっています。国内向けのうち、約7割が生鮮品です。これは、中国では生鮮品を家庭や飲食店などで刻んだりすり下ろしたりして調味料として多く活用されるためです。
〈中国のしょうが消費状況(2024年)〉

資料:関係者への聞き取りにより機構作成
4 米国や中東向けが主体の輸出先
主な輸出先は、世界的な主要しょうが輸入国である米国やUAE向けとなっています。
米国、オランダなどの欧米向けは、生鮮品はもちろん、菓子、飲料などの食品のほか、医薬品などでの利用が多いことから乾燥品などの加工品輸出もみられます。中東や東南アジアでは、家庭調理向けが多いため生鮮品輸出が中心になっています。東南アジアや日本向けは、生鮮品を中心に2025年で2万3000トン程度輸出されています。
日本の生鮮等しょうが供給量のうち輸入量は約6割を占め、その大半が中国産となっており、その多くが外食などの加工・業務向けとなっています。
〈中国産しょうが輸出先上位5カ国(2021〜23年)〉

資料:中国農業農村部への聞き取りにより機構作成
注:生鮮品および加工品の合計輸出量の上位5カ国。
(調査情報部)
このページに掲載されている情報の発信元
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