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畜産振興部畜産生産課の先輩

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最終更新日:2020年4月21日

現在の業務内容を教えてください。

川又さん
〜畜産業を幅広く支える〜

  私の所属する部署では、家畜等の生産を増進・効率化させたり、畜産の経営・技術の指導をすることに対し、補助金の交付を行っています。
 その中でも私は、主に緊急対策を担当しています。緊急対策というと想像し難いですが、現在、日本国内でCSF(豚熱)が断続的に発生しており、そのような家畜疾病が発生し、家畜を処分せざるを得なかった農家への経営再開支援、また、家畜頭数の減少による食肉の加工や流通への影響を緩和するための支援など、畜産関係者への支援が緊急対策の一部となっています。また、昨今、日本国内において気候変動による台風・豪雨や地震等の自然災害が数多く発生していますが、被災された農家の壊れた畜舎の修繕をしたり、水没して給与できなくなった飼料の代替粗飼料を購入する支援なども緊急対策として行っています。 
担当する事業(家畜防疫互助基金支援事業、CSF野生イノシシ経口ワクチン導入緊急支援事業、CSF衛生管理再生緊急支援事業等)はこちら


当機構の畜産・酪農関係事業の概要はこちら
 

ズバリ!入構を決めた理由とは?

〜日本の「食」を根本から支えたい〜

 私は学生時代、農業政策を専攻し、EPA(経済連携協定)やFTA(自由貿易協定)について学んでいました。当時、TPP交渉が活発化しており、将来的な日本の農業のあり方を考える機会が多く、その中で、日本の農業が時代の変遷と共に大きく変容し、多国間との貿易交渉を前に、農業従事者の高齢化や後継者不足、耕作放棄地の増加等の様々な問題を抱えていることに気づかされました。
 また、農家への調査取材を通し、農家は消費者を想い、安全・安心な農畜産物の生産を行っているにも関わらず、輸入品等の影響により安定した経営が困難となり、一方で、消費者も安全・安心な農畜産物の重要性に気づきながらも、安価な商品への消費傾向が強いというジレンマに陥る状況をどうにか改善したいと考えるようになりました。
 日本の農業が転換期を迎える中、日本の農業の青写真を描き、頑張り続けている農家の力となり、さらには、日本の「食」を根本的に支えることができるのは、畜産、野菜や特産(砂糖・でん粉)を幅広く取り扱う機構の業務だと思い、入構を決めました。

alicの「いいところ」、教えてください!

〜農畜産物の知見を広げることができる〜

 alicの業務は、大きく分けて畜産、野菜、特産(砂糖・でん粉)の3つの部門と、その取りまとめを行う管理部門に分かれており、農畜産物に関わる業務と一言で言っても多岐に亘ります。そのようなことを聞くと、入構に不安を感じることもあるかと思いますが、心配する必要は全くありません。
 alicでは研修が充実しており、例えば、1年目には初任者現地研修といって、農家や農畜産物処理場等を訪問し、自分の目でalicの業務がどのような人や現場に役立てられているかを確かめる機会が用意されています。また、入構4年目には農村派遣研修というものもあり、私は北海道別海町の酪農家のもとに10日間寝泊まりしました。実際に農家と同じ目線に立って作業を行うことで、そこから生産された農畜産物の価値、生産現場の現状や課題について、五感を通して理解するという貴重な体験ができ、その体験は確実に私の日常業務を行う糧となっています。
 さらに、周りの上司や先輩等が必ずサポートして下さる環境が整っているため、業務を行う過程で農畜産物への知見を広げていくことも十分可能です。私自身、今の部署で初めて畜産の業務に触れましたが、周りの方々に支えられ、日々精進しています。

仕事のやりがいは・・・?

生産者の拠り所
〜相手の拠り所となる〜

 alicは、国が企画立案した政策を効果的かつ効率的に行うための組織として位置付けられています。その中で、私は先に述べた通り、緊急対策を主に担当しています。
 alicの業務は必要不可欠なものばかりですが、家畜疾病の発生や自然災害への支援の先には、本当に困っている方々が存在し、時と場合によっては、alicの交付する補助金が農業経営の命綱にもなりえます。もちろん、これらの業務を限られた時間の中で対応することの難しさも数多くありますが、いかに現状を把握し、業務を適正かつ迅速に進めるかがalicの重要な役割となっています。
 補助金を交付するという業務を通し、僅かながらでも困っている方々の拠り所となることが私の存在意義だと心に刻むと共に、一刻でも早く被災された方々の状況が回復し、不安が取り除かれることを願い、日々の業務を行っています。
 

思い出に残っている仕事はありますか?

〜初めての緊急対策〜

 近年、日本国内で自然災害が多発していますが、私が今の部署へ異動した年も豪雨災害が発生し、ある緊急対策の主担当を任されました。初めての異動から1か月、入構時は管理部門への配属だったので、畜産の知識だけでなく業務の進め方など、何から何まで初めてのことばかりで、不安で仕方ありませんでした。
 しかし、災害状況の確認へ現地に足を運んだ際、夏の暑い日にも関わらず、復旧に向けて多くの方々が作業する光景を目の当たりにし、改めて緊急対策を実施することの重要性に気づくと共に、自分が不安に感じている場合ではないと、自らを奮い立たせたことを今でも鮮明に覚えています。その後、国・県・現場の方々と何度も調整を重ね、災害復旧に向けた対策を立ち上げ、多くの方々に協力頂くことで、無事、復旧の一助を担うことができました。
 普段、私が担当する業務は、直接現場の人と関わりを持つことが少ないのですが、この業務にあっては、被災地の復旧後、現場の方からお礼の連絡を頂き、この時初めて緊急対策の意義を実感できたため、強く印象に残っています。

就活生へのメッセージ&アドバイスをお願いします!

〜強い信念を持った就職活動を〜

 就職活動中は、悩みや苦労が尽きず大変なことばかりかと思います。私も毎日のように面接や筆記試験を受け、合間を縫っては、大学の授業に出席し、アルバイトやサークル活動に参加するなど、常に時間に追われていました。
 しかし、就職活動を始めた時から心に決めていたことがあります。それは、どんな状況でも決して逃げ出さず、悔いなくやり遂げるということです。就職活動は、一生のうちに何度も経験できることではありませんし、様々な企業の方と接することで、自分の視野を広げる絶好の機会だと思います。何か一つ、自分の中で信念を持ち続けることで、悲観することなく、就職活動を納得するまで続けることができます。
 農作物が暗く寒い冬を乗り越え、春には芽を吹くように、就活生の皆さんにも是非、就職活動を乗り越え、自分に合った素敵な会社を見つけて欲しいと思います。
花が芽吹く
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 総務部 (担当:人事課)
Tel:03-3583-9297  Fax:03-3582-3397