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国内需給【鶏卵】畜産の情報 2024年4月号

2月の鶏卵卸売価格は190円

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 令和6年2月の鶏卵卸売価格(東京、M玉基準値)は、1キログラム当たり190円(前年同月差137円安、前年同月比41.9%安)と、2カ月連続で前年同月を大幅に下回った(図)。
 卸売価格は、例年、年明けに下落し春先に向けて再び上昇する傾向がある。年末の需要期を過ぎたことで1月は価格動向に落ち着きが見られたが、2月の日ごとの価格推移を見ると、月初の同180円から27日には同205円となり、月内で25円の上昇となった。
 このような中、一般社団法人日本養鶏協会は、発動中であった成鶏更新・空舎延長事業(注)に関して6年2月27日の鶏卵の標準取引価格(日ごと)が、安定基準価格(同190円)を上回る同197円になったことから、前日の同月26日をもって同事業の対象となる成鶏の出荷期間が終了したことを発表した。
 供給面は、高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)の発生農場における再導入が進んだことから順調な出荷が続き、生産地の一部では生産調整の動きもあるとみられるが、今後の安定した供給が期待される。
 需要面では、物価上昇による値上げの影響があるものの、引き続き好調なインバウンド需要や新型コロナウイルス感染症(COVID−19)の5類感染症移行後、初めての入学、就職などで人流が活発化する春を迎えることから、歓送迎会や積極的な外出、旅行などに伴う外食需要による消費拡大に期待したい。
 
(注)鶏卵生産者経営安定対策事業の一つであり、一般社団法人日本養鶏協会が実施する事業。同事業は、鶏卵の標準取引価格(日ごと)が安定基準価格を下回った日の30日(10万羽未満の生産者は40日)前から標準取引価格(日ごと)が安定基準価格を上回る日の前日までに、更新のために成鶏を出荷し、その後60日以上の空舎期間を設けた生産者に対して奨励金を交付するものである。


 
(畜産振興部 生駒 千賀子)