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海外需給【鶏肉/米国】畜産の情報 2024年4月号

23年の鶏肉輸出量は前年比0.3%減、24年も減少の見込み

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24年1月の鶏肉生産量、前年比2.0%増
 米国農務省経済調査局(USDA/ERS)によると、2023年の鶏肉生産量は、処理羽数が減少(前年比0.5%減)する中で生体重量の増加(同0.9%増)から、2103万9000トン(同0.4%増)とわずかに増加した(表1)。
 また、24年1月の鶏肉生産量は、処理羽数、生体重量いずれも増加したことで183万8000トン(前年同月比2.0%増)とわずかに増加した。
 同年の鶏肉生産量についてUSDAは、化場における肉用鶏卵の導入数の増加、飼料価格高騰の緩和による生体重量の増加などにより、前月予測から4万5000トン引き上げ、前年比0.8%増と見込んでいる。
 

 
24年1月の卸売価格、前年同月比5.3%高
 USDA/ERSによると、2024年1月の鶏肉卸売価格は1ポンド当たり1.28米ドル(1キログラム当たり429円:1米ドル=151.67円(注1)、前年同月比5.3%高)とやや上昇した(図1)。
 また、同月末の冷凍鶏肉在庫量は36万1671トン(同3.6%減)とやや減少した(図2)。特に堅調な輸出需要により、レッグ・クオーター(注2)の冷凍在庫量が同19%減、ウイング(手羽)が同16%減といずれも大幅に減少している。
 同年の卸売価格についてUSDAは、牛肉は国内生産量の減少から価格が高騰する中で、鶏肉需要の増加が見込まれるとして、1ポンド当たり平均1.27米ドル(同425円、前年比3.0%高)と高値での推移を予測している。
 
(注1)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2024年2月末TTS相場。
(注2)ブロイラーを4分の1にカットしたもの。ドラムスティックと上モモに背肉の半分が付着したもので米国産の多くが輸出に仕向けられる。
 




 
23年の鶏肉輸出量、前年比0.3%減
 USDA/ERSによると、2023年12月の鶏肉輸出量は29万2642トン(前年同月比7.4%増)とかなりの程度増加した(表2)。一方、23年累計(1〜12月)では329万5081トン(前年比0.3%減)と前年並みとなった。輸出先別に見ると、最大の輸出先であるメキシコ向けが、堅調な需要から72万385トン(同8.6%増)とかなりの程度増加し、続く台湾向けも27万2023トン(同15.7%増)とかなり大きく増加した。一方、需要の減退から中国やフィリピン向けなどが減少したことで、輸出量全体を押し下げる結果となった。
 24年の鶏肉輸出量についてUSDAは、国内需要が堅調で価格も高値となり、価格競争力の低下などから前年を0.7%下回ると予測している。
 

 
(調査情報部 伊藤 瑞基)