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砂糖類の国内需給

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最終更新日:2016年3月10日

砂糖類の国内需給

2016年3月

調査情報部

1. 需給見通し

 農林水産省は、「砂糖及びでん粉の価格調整に関する法律」(昭和40年法律第109号)により、四半期ごとに砂糖および異性化糖の需給見通しを公表している。昨年12月に「平成27砂糖年度における砂糖及び異性化糖の需給見通し(第2回)」を公表した。その概要は以下の通りである(詳細は2016年2月号参照)。
 

2. 異性化糖の移出動向

1月の移出数量は前年同月からわずかに増加
 2016年1月の異性化糖の移出数量は、5万4748トン(前年同月比1.3%増、前月比9.2%減)となった(図1)。
 1月の規格別の移出量は、次の通りであった(図2)。

果糖含有率40%未満  343トン (前年同月比18.3%増、前月比6.1%減)
同40%以上50%未満  1万5560トン (同1.7%減、同5.5%減)
同50%以上60%未満  3万8191トン (同4.4%増、同10.8%減)
同60%以上  655トン (同50.9%減、同1.0%増)
 
 

3. 輸入動向

【分みつ糖の輸入動向】
12月の輸入価格は前月からかなり上昇

 財務省「貿易統計」によると、2015年12月の分みつ糖(HSコード1701.14-110)の輸入量は、8万6438トン(前年同月比29.5%減、前月比14.5%増)であった(図3)。輸入先国はタイ、豪州、米国の3カ国で国別の輸入量は次の通りであった(図4)。

タイ  3万5462トン (前年同月比26.4%減、前月比28.4%減)
豪州  5万958トン (同1.0%減、同96.1%増)
米国  18トン (同60.9%減、同41.9%減)

 豪州からの高糖度原料糖(糖度98.5度以上99.3未満、HSコード1701.14-200)の輸入量は、4万3049トン(前月比29.4%減)であった。
 
 2015年1〜12月の分みつ糖の輸入量は、98万3492トン(前年比25.8%減)、同年4月から日豪EPAに基づき輸入が開始された高糖度原料糖の輸入量は、28万1948トンとなり、合計で126万5440トンとなった(図5)。分みつ糖の輸入先国はタイ、豪州、グアテマラ、米国の4カ国でフィリピン、南アフリカからの輸入は見られなかった。国別の輸入量は次の通りであった(図6)。

タイ  70万6633トン (前年比7.9%減)
豪州  21万4523トン (同46.5%減)
グアテマラ  6万1904トン (同2.7倍増)
米国  432トン (同22.4%増)
 
 2015年12月の1トン当たりの輸入価格は、4万4662円(前年同月比8.3%安、前月比7.2%高)となった(図7)。
 同月の国別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。

タイ  4万2956円 (前年同月比7.4%安、前月比3.0%高)
豪州  4万5792円 (同1.0%安、同10.7%高)
米国  20万6167円 (同14.5%高、同10.8%安)
 
【含みつ糖の輸入動向】
12月の輸入量は前年同月から大幅に増加

 財務省「貿易統計」によると、2015年12月の含みつ糖の輸入量は、533トン(前年同月比56.8%増、前月比86.4%増)となった(図8)。輸入先国は中国、ボリビア、フィリピン、タイ、ブラジル、米国の6カ国であった。
 同月の国別の輸入量は次の通りであった(図9)。

中国  268トン (前年同月比2.4倍増、前月比6.7倍増)
ボリビア  127トン (前年同月同、同16.4%減)
フィリピン  52トン (前年同月輸入実績なし、同3.3倍増)
タイ  42トン (前年同月同、同2.0倍増)
ブラジル  38トン (同33.3%減、同33.3%減)
米国  6トン (同6倍増、前月輸入実績なし)
 
 2015年1〜12月の含みつ糖の輸入量は、9962トン(前年比1.8%増)と前年からわずかに増加した(図10)。輸入先国はタイ、中国、ボリビア、ブラジル、フィリピン、米国、モーリシャス、コスタリカ、コロンビアの9カ国であった。国別の輸入量は次の通りであった。

タイ  4787トン (前年比4.1%増)
中国  3555トン (同7.4%減)
ボリビア  917トン (同6.1%増)
ブラジル  342トン (同20.0%増)
フィリピン  272トン (同90.2%増)
米国  37トン (同6.4倍増)
モーリシャス  22トン (前年同)
コスタリカ  20トン (前年同)
コロンビア  10トン (同2倍増)
 
 2015年12月の1トン当たりの輸入価格は、14万1598円(前年同月比7.0%安、前月比11.3%安)となった(図11)。
 国別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。

中国  12万3955円 (前年同月比3.6%安、前月比7.5%高)
ボリビア  14万5591円 (同7.6%高、同0.4%高)
フィリピン  18万1442円 (前年同月輸入実績なし、同20.1%安)
タイ  10万4452円 (同2.9%高、同1.9%高)
米国  20万6833円 (同58.7%安、前月輸入実績なし)
 
【加糖調製品の輸入動向】
12月の加糖調製品の輸入量は前年同月からわずかに減少

 財務省「貿易統計」によると、2015年12月の加糖調製品の輸入量は、4万8146トン(前年同月比2.1%減、前月比2.1%増)となった(図12)。
 同月の品目別の輸入量は、次の通りであった。

ミルク調製品  1万3317トン (前年同月比2.1%増、前月比17.6%増)
ソルビトール調製品  9341トン (同1.9%減、同12.2%減)
ココア調製品  8579トン (同6.9%減、同7.6%減)
その他調製品  6949トン (同3.7%増、同0.3%減)
調製した豆(加糖あん)  5895トン (同8.3%減、同5.9%増)
穀粉調製品  4048トン (同4.0%減、同20.4%増)
コーヒー調製品  17トン (同69.5%減、同77.7%増)
 
 2015年1〜12月の加糖調製品の輸入量は、56万4137トン(前年比0.7%減)と前年と同水準であった(図13)。品目別の輸入量は次の通りであった。

ミルク調製品  15万7841トン(前年比5.0%増)
ソルビトール調製品  11万8559トン(同1.7%増)
ココア調製品  9万7645トン(同6.5%増)
その他調製品  8万1544トン(同1.4%減)
調製した豆(加糖あん)  6万5609トン(同6.9%減)
穀粉調製品  4万2601トン(同23.3%減)
コーヒー調製品  338トン(同38.6%減)
 

4. 価格動向

【市場価格】
砂糖、異性化糖ともに前月と同水準で推移

 1月の糖種別・地域別の砂糖価格(日経相場)は次の通りであった。

上白糖(大袋)
 東京 1キログラム当たり 183〜184円
 大阪  同184円
 名古屋  同187円
 関門  同187円


本グラニュー糖(大袋)
 東京  1キログラム当たり188〜189円
 大阪  同189円
 名古屋  同192円


ビート・グラニュー糖(大袋)
 東京  1キログラム当たり183〜184円
 大阪  同184円
 名古屋  同185円


 1月の異性化糖の価格(日経相場、大口需要家向け価格、東京、タンクローリーもの、JAS規格品、水分25%)は、次の通りであった。

果糖分42%もの  1キログラム当たり131〜132円
果糖分55%もの  同137〜138円
【小売価格】
1月の上白糖小袋の平均小売価格は前月から1.0円上昇

 日経POSデータ(全国200店舗)によると、1月の小袋(1キログラム)のスーパーにおける上白糖の平均小売価格は、186.5円(前年同月比0.9円安、前月比1.0円高)であった。
 同月の地域別(注)の平均小売価格は、次の通りであった。

北海道  172.3円 (前年同月比5.0円安、前月比0.2円高)
東北  191.7円 (同3.5円安、同3.7円安)
関東など  181.7円 (同3.5円高、同1.3円高)
首都圏  203.4円 (同0.5円高、同0.8円高)
中部  183.4円 (同1.5円高、同0.2円安)
関西  175.3円 (同7.9円安、同2.5円高)
中国・四国  196.3円 (同1.2円高、同3.0円安)
九州  181.2円 (同0.3円高、同3.7円高)

 最も高かったのは唯一200円を超えた首都圏で、最も安かった北海道との価格差は31.1円であった。

(注)地域の内訳は次の通りである。以下、グラニュー糖および三温糖も同じである。
関東など:茨城県、栃木県、群馬県、長野県、山梨県、静岡県
首都圏:東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県
中 部:新潟県、富山県、石川県、福井県、岐阜県、三重県、愛知県
関 西:大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、和歌山県、奈良県


1月のグラニュー糖小袋の平均小売価格は前月同
 日経POSデータ(全国200店舗)によると、1月の小袋(1キログラム)のスーパーにおけるグラニュー糖の平均小売価格は、226.1円(前年同月比0.6円高、前月同)であった。
 同月の地域別の平均小売価格は、次の通りであった。

北海道  184.2円 (前年同月比0.1円安、前月同)
東北  226.2円 (同6.5円安、同3.6円安)
関東など  246.1円 (同1.2円高、前月同)
首都圏  237.8円 (同0.6円安、同0.9円高)
中部  227.4円 (同0.6円高、同0.1円安)
関西  206.6円 (同0.2円安、前月同)
中国・四国  226.8円 (同2.8円安、同0.1円安)
九州  230.4円 (同16.9円高、前月同)

 前月と同様に最も高かったのは関東などで、最も安かった北海道との価格差は61.9円であった。

1月の三温糖小袋の平均小売価格は前月から1.6円上昇
 日経POSデータ(全国200店舗)によると、1月の小袋(1キログラム)のスーパーにおける三温糖の平均小売価格は、214.4円(前年同月比2.0円安、前月比1.6円高)であった。
 同月の地域別の平均小売価格は、次の通りであった。

北海道  222.6円 (前年同月比10.4円安、前月比2.4円高)
東北  224.8円 (同0.4円安、同7.3円安)
関東など  223.3円 (同1.1円高、同1.6円高)
首都圏  216.3円 (同1.2円安、同4.3円高)
中部  212.7円 (同5.4円高、同0.8円安)
関西  200.8円 (同1.2円安、同3.0円高)
中国・四国  215.7円 (同3.1円安、前月同)
九州  201.1円 (同16.0円安、同2.1円高)

 最も高かったのは東北で、最も安かった関西との価格差は24.0円であった。
【購入金額および購入量】
12月の1世帯当たりの砂糖の購入金額および数量は前月から大幅に増加

 総務省「家計調査」によると、2015年12月の1世帯(2人以上)当たりの砂糖に係る支出金額は、152円(前年同月比2.7%高、前月比40.7%高)となった(図14)。また、同月の1世帯当たりの砂糖の購入数量は、719グラム(前年同月同、同49.5%増)となった(図15)。
 
 
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-8713



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