大幅な減産の要因は、作付面積および単収の減少である。26年産の作付面積は、52万1500ヘクタールと、前年から13.7%減少した。これは、25年産の供給過剰によるばれいしょ価格の大幅下落を受け、26年産の作付面積の削減が推奨されていたこと
(注1)によるものである。
(注1)詳細は、海外情報「ばれいしょ生産者団体、供給過剰を受け2026年の作付面積制限を推奨(EU)」をご参照ください。
また、単収は同13.9%減の1ヘクタール当たり40.5トンと見込まれる。特にベルギーでは同21.6%減と大幅に落ち込んだ。こうした単収の減少は、欧州を襲った記録的な熱波によるものである。西欧や中欧では、猛暑と水不足の影響により、ばれいしょに加えてトウモロコシや大豆などの夏作物の不作が見込まれている
(注2)。
熱波による厳しい気象条件は、ばれいしょの生育に大きな影響を及ぼしている。NEPGによれば、ばれいしょの小型化や数量不足により、加工向けに求められるサイズや数量の確保が難しくなることが懸念されている。特にベルギーやフランスでは、相当数の生産者が契約数量の納入に支障を来すお恐れがあるとしている。このためNEPGは、加工業者や取引業者などに対して、数量やサイズなどの規格について柔軟な対応を求めている。また、今後の課題として、気候変動に対応した品種の開発の必要性を改めて強調するとともに、貯水池の整備やかんがい技術の改善の重要性なども指摘している。
(注2)詳細は、海外情報「熱波によりてん菜・ばれいしょなどの生産に大きな影響、関係団体は対策を求める(EU)」をご参照ください。
【調査情報部 令和8年9月29日発】