26年8月の牛肉生産量は前年同月比1.7%減
米国農務省全国農業統計局(USDA/NASS)によると、2026年8月のフィードロット導入頭数は161万7000頭(前年同月比9.2%減)とかなりの程度減少した。出荷頭数も151万9000頭(同3.3%減)とやや減少したため、同年9月1日時点のフィードロット飼養頭数は1116万3000頭(同0.8%増)とわずかに増加した。同年8月24日には、メキシコからの生体牛の輸入が条件付きで再開
(注1)されている。
同年8月の牛と畜頭数は、224万2000頭(同3.9%減)とやや減少した。同月の1頭当たり枝肉重量は402.8キログラム(同2.2%増)とわずかに増加したものの、と畜頭数の減少を補うには至らず、同月の牛肉生産量は89万9000トン(同1.7%減)となった(図1)。
26年の牛肉生産量についてUSDAは、前月予測から4万1000トン引き下げた1128万4000トン(前年比4.3%減)と見込んでいる。
(注1)詳細については、海外情報「米国はメキシコからの生体牛の輸入を再開(米国)」(
https://www.alic.go.jp/chosa-c/joho01_004436.html)をご参照ください。
26年8月の牛肉卸売価格は前年をやや下回る
米国農務省経済調査局(USDA/ERS)によると、2026年8月の牛肉卸売価格(カットアウトバリュー(注2))は、100ポンド当たり377.9米ドル(1キログラム当たり1319円:1米ドル=158.35円(注3)、前年同月比3.0%安)と前年同月をやや下回った(図2)。また、肥育牛(ネブラスカの相対取引価格、チョイス級、去勢)の価格は、同226.2米ドル(同790円、同7.9%安)と前年同月をかなりの程度下回った(図3)。
(注2)各部分肉の卸売価格を1頭分の枝肉に再構築した卸売指標価格。
(注3)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2026年9月末TTS相場。
26年7月の牛肉輸出量は前年同月比6.1%減
USDA/ERSによると、2026年7月の牛肉輸出量は9万241トン(前年同月比6.1%減)とかなりの程度減少した(表)。この背景には、米国における牛肉生産量の減少や価格が高値で推移してきたことに伴う価格競争力の低下に加え、中国向けがいまだ低水準にとどまっていることがある。中国向けは、同年5月15日に米国内の牛肉輸出認可施設の更新
(注4)が行われ、輸出量は徐々に回復する傾向にあるものの、同月も2820トン(同2.3倍)となっている。足元では、輸出量が前年を下回っている一方、USDAは、輸出が予測を上回る水準で推移しているとしている。このため、26年の牛肉輸出量の予測を前月からわずかに上方修正し、106万3000トン(前年比9.1%減)としたものの、前年比ではかなりの程度減少すると見込んでいる。
(注4)5年ごとの認可登録の更新時期を迎えていた2025年3月以降、GACCによる牛肉の輸出施設の大部分について未更新の状況が続いていた。詳細については、海外情報「米中は農畜産物貿易の拡大に合意、牛肉輸出認可施設の登録も更新(米国)」(
https://www.alic.go.jp/chosa-c/joho01_004361.html)をご参照ください。
(調査情報部)