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3. 国際価格の動向

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最終更新日:2021年1月12日

3. 国際価格の動向

2021年1月

ニューヨーク粗糖先物相場の動き(11/2〜12/11)
〜11月中旬にかけて15セント台半ばまで推移し、その後は下落も14セント台を維持〜
 
 ニューヨーク粗糖先物相場の2020年11月の推移を見ると(3月限(がつぎり))、2日は、インドの製糖工場が政府の輸出支援政策の発表を待って、砂糖の輸出を手控えている(注1)との報道があったことなどから、1ポンド当たり14.97セント(注2)となった。4日は、ブラジルの主産地での降雨予報が報じられたことで、同14.65セントまで下落した。6日は、ブラジルレアルが対ドルで上昇したことを受け、同14.91セントまで上昇した(注3)。10日は、インドの砂糖生産量の増加予測に加えて、再びブラジルの主産地での降雨予報があったことから、同14.68セントと下落した。11日は、10月後半のブラジル中南部の砂糖生産量が前年同期からかなり大きく増加し、製糖に仕向けるサトウキビの割合が上昇したとブラジルサトウキビ産業協会(UNICA)が公表したことなどを受けて、同14.49セントと続落した。16日は、EU最大の砂糖生産国フランスの農業省が、今年度のてん菜収穫量を先月予測から下方修正したことなどから、同15.47セントと急騰した。17日は同15.31セントまで一旦反落したが、18日は、中米諸国にハリケーンが直撃し、サトウキビが被害を受けたことや、前日に国際砂糖機関(ISO)が2020/21年度の砂糖不足量を引き上げたことを受けて、同15.45セントと反発した。19日以降は、インド産砂糖の供給量の増加予測やレアル安などを受けて下落が続き、25日は同14.77セントと15セント台を下回った。27日は、複数の主要通貨に対して米ドルが下落した影響で、同14.82セントと上昇したが、30日は、原油価格の下落に引きずられ、同14.51セントまで値を下げた(注4)

 12月1日は、前日と変わらず同14.51セントを付けた。3日は、レアルが米ドルに対して4カ月ぶりの高値を付けたことで、同14.71セントまで上昇した。4日は、11月のブラジル産砂糖の輸出量が前年から大幅に増加したとの報道を受け、同14.44セントと値を下げたものの、9日は、インドネシア政府が砂糖の輸入ライセンス制度について近日中に発表するとの見方が市場に広まり、同14.97セントと反発した。その後は下落し、11日は同14.43セントとなった。

(注1)インド政府の2020/21年度における砂糖の輸出政策の経緯については、『砂糖類・でん粉情報』2020年11月号のインドの項「ISMA、2020/21年度における砂糖の輸出政策の早期発表を首相官邸に要請」(https://www.alic.go.jp/joho-s/joho07_002327.html)も参照されたい。
(注2)1ポンドは約453.6グラム、セントは1米ドルの100分の1。
(注3)粗糖は米ドル建てで取引されるため、米ドルに対してレアルが高くなると、相対的にブラジル産粗糖の価格競争力が弱まる。世界最大の砂糖輸出国ブラジルの輸出意欲が低下すると、需給のひっ迫につながることから、価格を押し上げる方向に作用する。
(注4)一般に、原油価格が下落すると、石油の代替(補填)燃料であるバイオエタノールの需要も低下する。バイオエタノールの需要が低下すると、その原料作物(サトウキビ、てん菜、トウモロコシ、キャッサバなど)のバイオエタノール生産への仕向けが減る一方、それらから生産される食品(サトウキビの場合は砂糖)の生産・供給が増えることが想定される。食品用途仕向けの度合いが大きくなるほど需給が緩和し、当該食品の価格を押し下げる方向に作用する。
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