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野菜をおいしく食べる

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最終更新日:2012年9月11日

旬の野菜を食べましょう

 真っ赤なトマト、シャキシャキとしたレタス。
 今では、食べたいときに、いつでも食べることができます。
 でも、本来の野菜の旬って何でしょう?

 過去に野菜の旬について検討した「旬の野菜推進委員会」では、
  (1) 消費者が住むそれぞれの地域で
  (2) もっとも適した時期に
  (3) 無理なく作れるもので
  (4) 食べごろに生産されたもので
  (5) 新鮮で
  (6) 栄養分がいっぱいで
  (7) 安全で
  (8) おいしい
  (9) 自然環境にやさしく
  (10) 人にもやさしい
を旬の野菜の10か条として定義しています。

 代表的な冬野菜である「ほうれんそう」を例にとれば、最近では、品種改良や栽培技術の進歩、そして流通システムの発展により、いつでも食べられるようになりました。
 しかし、季節によって栄養価は異なり、冬期の「ほうれんそう」のビタミンCの含有量は夏期のものの約3倍もあります。同じ野菜でも産地によって旬の時期が変わり、旬がわかりにくくなっていますが、さまざまな調理法で、旬の野菜を味わいたいものです。
ビタミンC含有量の変化(ほうれんそう)
ビタミンC含有量の変化(ほうれんそう)

水分を補給してくれる夏が旬の野菜

夏が旬の「きゅうり」
夏が旬の「きゅうり」
 

 夏は、水分を摂りすぎて新陳代謝が乱れ、体調を崩しやすくなります。
 夏が旬の野菜といえば、「成り物野菜」と呼ばれる果菜類。

 水分をたっぷり含んだみずみずしいトマト、なす、きゅうり、すいか等の果菜類には、発汗、利尿、体を冷やす効果があるので、夏ばて防止にピッタリです。

健康を考えて毎日野菜を食べましょう

 野菜を食べることは健康を維持するためにも大切です。
 WHOがまとめた報告書「食物、栄養と慢性疾患の予防」によると、野菜・果物の摂取が、食道がん、胃がん、大腸がん等の発症リスクを下げる可能性が高いと報告されています。
 
 国内でも国立がん研究センターが、日本人の食生活を考慮した「日本人のためのがん予防法」を発表しており、野菜・果物を少なくとも1日400グラム摂ることを推奨しています。

 厚生労働省の「健康日本21」でも野菜だけで1日350グラム以上の摂取を推奨しており、野菜不足とならないように毎日野菜をおいしく食べられる環境づくりが必要です。

野菜を摂ることの大切さをみんなで考えましょう

 8月31日は「野菜の日」です。
 生産者、流通業者、消費者等の関係者で構成する野菜需給協議会と当機構は、当日、「野菜をおいしく食べる」と題して、「野菜シンポジウム」を開催します。
 多くの皆様の参加をお待ちしています。
 (野菜シンポジウムは終了しました。現在参加募集は行っておりません。)
 

 【日  時】 平成24年8月31日(金)14〜18時
 【場  所】 イイノカンファレンスセンター
 【講演者】 宮島則子氏 (学習院大学講師)
       (演目) 「野菜好きを育てる食育の実践」 〜学校給食から広がる食の学び〜
 【講演者】 津金昌一郎氏 ((独)国立がん研究センターがん予防・検診研究センター予防研究部長)
       (演目) 「野菜の摂取と発がん予防」
 【パネルディスカッション】
       ・コーディネーター:中村靖彦氏 (野菜需給協議会座長、日本食育学会会長)
       ・パネラー:有馬まゆ氏 ((株)NECライベックス、管理栄養士)
              内山理勝氏 ((株)サカタのタネ 取締役)
              津留崎弘美氏 (レシピクリエイター)
              西坂文秀氏(JA越智今治直販開発室室長)
 【問い合わせ先】 (独)農畜産業振興機構 野菜需給部需給推進課
             TEL03-3583-9449 FAX03-3583-9484
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 企画調整部 (担当:広報消費者課)
Tel:03-3583-8196