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【機構の動き】平成27年度さとうきび・甘蔗糖関係検討会

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最終更新日:2016年1月6日

 alicでは、さとうきび生産に関するさまざまな課題を、鹿児島県と沖縄県の関係者が一丸となって解決していくことを目的として、毎年「さとうきび・甘蔗糖関係検討会」を開催しています。
 さとうきびは、「台風銀座」と呼ばれる鹿児島県南西諸島および沖縄県において、台風の襲来に強く、また干ばつにも耐えうる作物であり、その関連産業は当地域の基幹産業になっており、島の人々の生活を支えています。
 一方、さとうきび生産者の高齢化、担い手不足などの問題は、年々深刻化しており、このような状況下で、両県のさとうきび関係者が一堂に会して意見交換を行い、ともに生産振興を図っていくことは意義深い取り組みです。
 今年度の検討会は、alic那覇事務所の主催により沖縄県那覇市において、平成27年10月22日(木)〜23日(金)の2日間にわたって開催し、両県から生産者、JA、製糖業者、行政関係者など約240名に出席していただきました。

○検討会1日目

1日目

 22日(木)は、那覇市タイムスホールで、砂糖をめぐる情勢報告、基調講演、パネルディスカッションおよび研究機関による研究成果発表が行われました。
 本年度の検討会は、さとうきび生産を維持・増産していくためには、生産農家の収益の確保が重要な課題であることから、テーマを「さとうきび生産における経営の安定化」としました。
 午前中、農林水産省による砂糖をめぐる現状と課題、alic鹿児島事務所による品目別経営安定対策への取り組みに関する情報提供が行われ、東京大学大学院総合文化研究科永田淳嗣准教授により「沖縄県のさとうきび農業の構造変化への展望」と題した基調講演が行われました。農林水産省からは、TPP農林水産物市場アクセス交渉に関して、砂糖に関連する交渉結果について説明があり、活発な質疑応答が行われました。
 午後からは、生産者代表と各県の行政関係者が参加したパネルディスカッションを行い、本年度のテーマに基づきそれぞれの地域が抱える課題、先進事例などについて、活発な意見交換が行われました。
 研究機関による研究成果発表では、育種・土壌・機械化・肥培管理の4つのテーマによる発表が行われ、参加者は熱心に耳を傾けていました。

○検討会2日目

2日目

 2日目の現地視察では、沖縄県農業研究センターの育種施設、沖縄本島南部(八重瀬町、糸満市)にて新品種RK97─14の展示ほ場などを周り、時折強い風雨となる悪天候の中ではありましたが、参加者の皆さんはカメラやメモを携え、沖縄本島におけるさとうきび生産に関する現状を視察しました。

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