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【まめ知識】乳牛のこと知っていますか?

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最終更新日:2017年3月1日

乳牛の種類

 家畜として飼われている牛は、乳を搾るための「乳牛」と食肉となる「肉牛」に大きく分けられます。
 日本には、134万5000頭の乳牛が飼われています。
 そのうち99%を占めるのは、白黒のまだら模様でおなじみのホルスタイン種です。
 この品種は、世界中で最も多く飼われています。体が大きく乳房が発達していて乳量が多く、寒さに強いのが特徴で、乳脂肪率(注)は3・5%程度です。
 次に多いのは、淡い褐色でやや小型のジャージー種で、約1万頭飼われています。ホルスタイン種に比べ乳量は少ないのですが、乳脂肪率が5・25%程度と高いのが特徴です。

(注)牛乳中に含まれる脂肪分の割合を表したもの。乳脂肪分が高いほどコクのある味わいになります。
ホルスタイン

乳が出るまで

 乳牛は子牛を産んで初めて乳を出します。牧場で生まれた雌牛は、母牛の乳や育成用ミルクで育てられます。2カ月後には、離乳して牧草を食べ始め、生まれてから約1年半で大人の牛になり最初の妊娠をさせます。そして、妊娠から約10 カ月後に出産して、乳を出す「乳牛」として活躍するようになります。
 出産後は300〜330日間、乳を搾りますが、その間に、再び妊娠させます。次の出産が近くなると出産に向け体力をつけさせるため、搾乳をやめて体を休ませます。そして、出産後に搾乳するというサイクルを繰り返します。
 ホルスタイン種1 頭1年間、つまり出産後約300日間に出す乳の量は、8000?程度で、これは牛乳びん約4万本に相当します。実際に1日に出す乳の量は20〜30?で、牛乳びん100〜150本に相当します。
 牛の乳は子牛を育てるためのものなので、良質なたんぱく質や脂質、カルシウムなどの成長に必要な栄養がいっぱい入っています。私たちは、それを分けてもらっているのです。
 乳牛とお世話をする酪農家の皆さんに感謝。
牛から乳牛へ
参考資料等 : 農林水産省「 畜産統計」 平成28年2月1日現在、( 一社)中央酪農会議HP
写真提供 :( 一社) 中央酪農会議
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 企画調整部 (担当:広報消費者課)
Tel:03-3583-8196