消費者コーナー 「食」の安全・安心や食育に関する情報、料理レシピなど

ホーム > 消費者コーナー > 広報誌 > 【alicから】健康な生活を送る上で欠かせない野菜の安定供給のために〜野菜価格安定制度〜野菜業務部予約業務課

【alicから】健康な生活を送る上で欠かせない野菜の安定供給のために〜野菜価格安定制度〜野菜業務部予約業務課

印刷ページ

最終更新日:2021年1月6日

野菜業務部予約業務課の職員
野菜業務部予約業務課の職員

 alicでは畜産物、野菜、砂糖・でん粉のそれぞれの分野を所管していますが、このページでは、よりalicを知っていただくために、1つの部署にスポットをあて、担当業務の内容やその舞台裏などについて、若手職員に聞きました。

Q.野菜の価格はどうして他の食べ物に比べて変動しやすいのですか。

A 野菜は生育や収穫量が天候に左右されやすく、また、ほとんどの野菜は貯蔵性が低いという特性があるため、もともと価格が変動しやすいのです。 
 例えば、好天が続くとどんどん成長して豊作となりますが、生鮮野菜の多くは長期の保存がきかないため、一時期に消費量を上回る出荷がされ、価格が大幅に低落してしまいます。逆に、長雨や台風、寒波などの悪天候により、生育が遅れ出荷ができず、品薄となると価格が高騰してしまいます。 

Q.消費者にとっては野菜価格の低落は良いことではないのですか。

さつまいも

A 普段食べている新鮮な野菜の安定供給は全国の野菜農家が支えてくれています。価格が安いことは消費者にとっては良いことですが、野菜農家はコスト割れするような安値になると次期作に必要なお金がなくなってしまい、作付面積を減らしたり、他の作物に転換してしまいます。そうすると、豊作で価格低落→作付減少→価格高騰というように、消費者にとっては今安く買えても、翌年は品薄により価格が高騰し、安定した価格で野菜を購入することができません。つまり、野菜の安定供給による価格の安定が、消費者にとっても農家にとっても一番良いことなのです。 

Q.毎日の食卓に欠かせない野菜だからこそ、長期的にも、年間を通じても、価格安定と安定供給が大切なんですね。

動き6

A キャベツ、レタス、トマト、たまねぎなどの主要野菜の安定供給は全国に約900ある野菜指定産地(※)が担っています。そこでalicでは、野菜指定産地から出荷された野菜の市場価格が平均価格の9割を下回った場合に、生産者補給金を交付し、野菜農家の経営安定を通じて次期作を確保することで、野菜の安定供給を図っています。また、野菜指定産地は、毎年、野菜の種別・出荷期間ごとに需要に応じた供給計画を作成し、消費地への安定出荷に取り組んでいます。
 農家の皆さんに安心して野菜を作り続けてもらうことが、消費者のもとに安定的に野菜が届くことに繋がります。
 この業務に携わって感じることは、野菜の安定供給と価格安定は、消費者と産地が車の両輪となって支えているということです。消費者の皆様には、生産者が丹精を込めて作った野菜をたくさん召し上がっていただき、生産者を応援していただければ幸いです。

(※)野菜生産出荷安定法に定める作付面積などを満たす産地について、農林水産大臣が指定する産地のこと。

ぶた

ぶた

このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 企画調整部 (担当:広報消費者課)
Tel:03-3583-8196