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今月のやさい:みずな

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最終更新日:2026年2月5日
広報webマガジン「alic」2026年2月号
 シャキシャキとした歯ざわりとギザギザの葉、そして、新緑を思わせるような鮮やかな緑の葉と真っ白の茎のコントラストが美しいみずなは、冬が旬です。
 関西では、冬の訪れを知らせる野菜として古くから親しまれ、お鍋や漬物に多く利用されてきましたが、サラダとしての需要が高まったことで全国に普及するようになりました。

概要

<大株のみずな>
 みずなはアブラナ科の一・二年草で、かぶやはくさいの仲間です。 日本の京都が発祥の地といわれています。江戸時代には既に京都の東寺・九条付近で栽培されていました。
 「みずな( 水菜)」という名前は、肥料は必要なく、水( 畑の間の畔に清流を引き入れて)と土だけで育つためについたといわれています。 また、発祥の地から「きょうな( 京菜)」ともよばれ、茎の分枝(ぶんし)が多く葉も数百枚にも及ぶことから「せんぼんな( 千本菜)」、「せんすじな( 千筋菜)」などの呼び名もあります。

 みずなは元々は京都の伝統野菜で、京都では古くから、葉が数百枚を超える3〜5 kgもの大株のみずなが漬け菜や冬の鍋料理に使われています。「みずなが並び始めると冬本番」といわれるほど、寒い時期に味がよくなる冬がしゅんの野菜でした。
 2000年以降、みずなのシャキシャキとした食感とクセのない味、そして料理を映えさせる美しい緑と細い葉が、サラダ需要で人気となり、急速に全国に広まりました。 近年は、葉がやわらかく、生で食べられる1株20〜50gの小株の品種が主流で、一年中店頭に並ぶ野菜になりました。
 
 

生産・流通

 みずなは、露地栽培と施設栽培で生産されており、一年を通して手に入ります。栽培期間は、夏場と冬場で大きく違い、夏場だと2〜3週間ほどで収穫できます。冬場の低温だと2〜3カ月ほどかかります。
 また、みずなは施設栽培の水耕によるものも多くあります。水耕は、土に播種(はしゅ)するのではなく、「栽培ベッド」と呼ばれるものに播種(はしゅ)し、植物の生育に必要な養分を液体肥料として与える栽培方法です。
 水耕は、均一な生長が図られる、作物の生育が早い、栽培ベッドを高い位置にすることで労力が軽減できるなどのメリットがあります。
<みずなの種類>
一口メモ
 2024年におけるみずなの作付面積は2,190ha、収穫量は34,100トンとなっています。サラダの利用が増えたことで、2020年頃まで作付面積は横ばいとなっていましたが、その後、やや減少傾向を示しています。
 


 
<資料:農林水産省「野菜生産出荷統計」>
 県別作付面積を見ると、作付面積及び収穫量とも茨城県が第1位となり、収穫量では、全体の約半分が茨城県産となっています。次いで、福岡県、京都府と続いています。主産地の占有率が高い品目の一つです。

 
<資料:農林水産省「野菜生産出荷統計」>
 市場入荷量を見ると、東京都中央卸売市場では、1月から5月までが若干多くなっていますが、一年を通して一定量が流通していることが分かります。茨城県が高い占有率を占めており、ハウス栽培の安定した生産体系が確立していることが分かります。
 一方、大阪府中央卸売市場では、関西において古くから冬が旬の野菜として流通していたことから、12月に大阪府、兵庫県などからの出荷があり、流通が多くなっていることが分かります。また、東京都中央卸売市場と同様に夏季において出荷量はやや減少をしますが、一年を通して、茨城県と福岡県の両県が安定した出荷をしていることが分かります。
 
東京都中央卸売市場
大阪中央卸売市場

栄養

 みずなは、若緑色の葉と真っ白な茎がきれいな野菜ですが、β‐ カロテンを豊富に含む緑黄色野菜です。また、ビタミンC も多く含まれ、その量はレモン果汁よりも豊富です。
 β-カロテンは、細胞の抗酸化、免疫力を高め、悪玉コレステロールを減らす作用が期待できることから、動脈硬化や心筋梗塞の予防にも役立つといわれています。また、体内でビタミンA に変換されるため、ビタミンA の効用である髪の健康や視力維持、粘膜や皮膚を丈夫に保つなどの効果も期待できます。
 ビタミンCは、粘膜を強くする効果があることから風邪や肌荒れの予防、疲労回復などの効果が期待できます。
 
◆みずなの世界をもっと知りたい方はこちらへ
 ・野菜情報(2026年2月号)今月の野菜:みずなのあれこれ〜日本の京都が原産の「みずな」は緑黄色野菜〜  
 ・野菜情報(2026年2月号)産地紹介:茨城県 JAほこた おいしいみずなを安定供給〜JAほこた 園芸部会水菜部
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