alicだより
alicセミナーを開催しました
「世界の豚肉需給を読み解く〜カナダ、メキシコ、スペイン、ブラジル、中国の現場から〜」
最終更新日:2026年2月5日
広報webマガジン「alic」2026年2月号
alicでは、業務を通じて得られた情報や、これらに関連する様々な情報を広く国民の方々に知っていただけるよう発信の充実に取り組んでいます。
去る12月19日、alic職員によるセミナーを開催させていただきましたので概要をご報告します。 |
豚肉の地位
資料:農林水産省「食肉鶏卵をめぐる情勢(令和8年1月)」
私たちの食卓に、豚肉はどのくらい登場しているのでしょうか。
また、その豚肉は、どこの国で作られているのでしょうか。
農林水産省「食肉鶏卵をめぐる情勢(令和8年1月)」を見ると、経済成長、食生活の欧米化に伴い、魚介および食肉など動物性タンパク質摂取量は、増加傾向で推移してきました。平成13年度をピークに若者の魚離れや消費者ニーズの変化(不可食部が除去された切り 身や刺身での購入増加)などにより、魚介類の消費量が減少し、 平成23年度には、食肉の消費量(合計)が魚介類を上回りました。
資料:農林水産省「食肉鶏卵をめぐる情勢(令和8年1月)」
そして、令和6年度の牛肉、豚肉、鶏肉の合計1人当たり消費量は 34.0kg/年となり、 畜種別に見ると、鶏肉が14.9kg/年、豚肉が13.2kg/年、牛 肉は5.9kg/年となっています。
鶏肉に次いで消費量の多い豚肉の供給先を見ると、国産が895千トン、輸入が983千トンと輸入に大きく頼っていることが分かります。
主な輸入先は、EU、カナダ、米国、メキシコです。 つまり、これら各国の豚肉生産状況、そして、日本と同じく豚肉を輸入し、国際市場において競合する中国の動向は、日本の豚肉供給に大きく影響を与えます。
世界の豚肉需給を読み解く
近年、環境規制の強化、家畜疾病の発生、生産資材価格の高騰などにより、世界の豚肉生産は大きく変動し、日本の豚肉輸入先も影響を受けています。
本セミナーでは、主要な豚肉生産国であるカナダ、メキシコ、スペイン、ブラジルについて、また、世界最大の消費国である中国の動向について講演を開催しました。
まず、世界の豚肉需給を見ると、生産量が消費量を上回っている主な輸出国は、米国、カナダ、EU、ブラジルです。主な輸入国は、世界最大の豚肉生産国であり、かつ、最大の輸入国である中国、そして、日本です。また、メキシコは、輸出国と輸入国 の両方に名を連ねています。これは、メキシコが、貿易自由化による米国産豚肉の輸入が増える中で、国内における価格競争ではなく、高付加価値製品を輸出することで、産業を維持しているためです。(近年、メキシコ国内市場の価格上昇によりこの動向もまた変化しています。)
資料:alicセミナー「世界の豚肉需給を読み解く」から抜粋
資料:alicセミナー「世界の豚肉需給を読み解く」から抜粋
昨今、スーパーマーケットに行くと、国産以外の豚肉も見かけることがありますが、これらの輸入については世界規模の需給動向の影響を大きく受けていることが分かります。
今回のalicセミナーでは、関係5カ国を一度に横断的に講演を行いましたので、各国独自の需給動向に加え、世界規模での動向をお伝えすることができました。
講演内容は、資料を下記で公開していますので、ぜひご覧いただければ幸いです。
なお、今後のalicセミナーの開催につきましては、随時、alicホームページにてお知らせしますので、引き続きよろしくお願いします。
(総務部)
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 総務部 (担当:総務広報課)
Tel:03-3583-8196