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中国の最近の食肉需給状況

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最終更新日:2015年1月6日

調査情報部 木下 瞬

はじめに

中国は、いまだに高い経済成長を誇り、都市人口の増加や消費者の購買力の高まりによって、食肉消費はおおむね増加傾向にあります。2012年の中国の1人当たり食肉消費量は5kg程度と、米国(同11kg)やEU(同75kg)に比べるとまだ少なく、消費の主体となる生産年齢人口の割合も多いことから、今後も消費は堅調に増加すると考えられます。
中国の食肉消費量は、豚肉が全体の7割を占めており、続いて家禽肉(鶏肉)、牛肉の順となっていますが(図1)、本レポートではこれらの最近の需給状況についてご報告します。

図1

豚肉の需給状況

図2

中国では、世界の豚飼養頭数の6割に当たる4億7000万頭もの豚が飼養されています。
米国農務省によると、2013年の生産量は5562万t(前年比4.1%増)と世界最大を誇りますが、このうち輸出に充てられる豚肉は微々たるもので、ほとんどが国内で消費されます(図2)。
豚肉の1人当たり消費量は36kgであり、2013年の豚肉消費量は5610万t(同4.3%増)となりました。最近では都市部の消費が頭打ちとなる中、農村部の消費が増加しています。
都市部では加熱調理品やレトルト、小型パッケージなど現代の生活スタイルに合わせたバリエーションが増えており、量より質の向上が求められています。
輸入については、77万t(同5.5%増)と消費に占める割合はわずかで、主な輸入先は米国、ドイツなどです。また、輸出も24万t(同3.8%増)と少なく、国内での自給率はほぼ100%となっています。

鶏肉の需給状況

図3

2013年の鶏肉生産量は1335万t(前年比2.5%減)となりました(図3)。
国内の鶏肉生産は、これまで堅調に増加してきましたが、2013年4月以降に沿岸部を中心に鳥インフルエンザが発生したため、減少に転じました。また、この影響で、消費者が鶏肉の購入を控えたため、
2013年の消費量は1317万t(同2.7%減)、輸入量は24万t(同3.9%減)とともに前年から減少しました。消費の減退により鶏肉価格も下落したため、鳥インフルエンザによる経済損失は一千億元(1兆7800億円)以上とも言われています。
なお、2013年の鶏肉輸出量は42万t(同2.2%増)ですが、こうした病気が発生しているため、輸出は加工品が中心となっています。

牛肉の需給状況

図4

2013年の牛肉生産量は564万t(同1.8%増)と前年から増加しました(図4)が、旺盛な需要の増加を受けて肉用牛のと畜が進み、飼養頭数は減少傾向にあります。
牛肉の1人当たり消費量は5kg程度ですが、近年、食肉の中では顕著な伸びを示しており、2013年の消費量は596万t(前年比6.5%増)となりました。
増加する牛肉需要を賄うため、近年、輸入量が急増しており、2013年は前年の4倍となる41万tとなりました。主な輸入先は豪州やニュージーランド、ウルグアイなどで、最大の輸入先は豪州となっています。また、中国は最近、インドやブラジル、米国などと輸入再開に向けた交渉を進めており、輸入先の多角化を図ろうとしています。

おわりに

中国では食肉消費が増加していますが、食肉に関する不正事件が幾度となく発生しているため、品質に向けられる目も厳しくなっています。
また、消費者が食肉を購入する際には、品質とともに安全性、栄養成分などが重視されるようになりました。
これまでは安定的な食肉供給が第一と考えられてきましたが、今後は食肉消費も多様化と高品質化・安全志向へ移りつつあります。

スーパーの食肉売り場:北京市内
スーパーの食肉売り場:北京市内

【参考】

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農畜産業振興機構 企画調整部 (担当:広報消費者課)
Tel:03-3583-8196



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