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野菜の価格とalic業務の役割

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最終更新日:2019年8月16日

野菜の価格が安定しないのはなぜ?

 野菜の生育期間は、種まきから収穫までが約3か月程度となっており、その生育期間中の天候が収穫量に大きく関わっています。
 好天が続くとどんどん成長し豊作となりますが、生鮮野菜の多くは長期の保存がきかないため、一時期に消費量を上回る出荷がされ、価格が大幅に低下してしまいます。
 逆に、長雨や台風、寒波などの悪天候により、生育が遅れ出荷ができず、品薄となると価格が高騰してしまいます。
東京都中央卸売市場の主要な野菜の卸売価格の推移
東京都中央卸売市場の主要な野菜の卸売価格の推移

alicの役割

 このように野菜の収穫量は天候に大きく左右され、卸売市場での価格の低下が続くと、生産者の所得が確保できなくなり、次期作付以降の野菜の安定的な供給に影響が出ることがあります。
 そこで、alic(農畜産業振興機構)では、生産者への影響を緩和し、野菜の再生産が行われるよう、野菜生産出荷安定法に基づいて、卸売市場価格が一定の価格(保証基準額)を下回った場合に生産者に補てん金を交付しています。
 また、近年増加している外食・加工業者や小売店などと契約取引を行っている野菜生産者に対し、安定的な契約取引を推進するために要する経費を補てんすることなども行なっています。
 さらに、加工・業務用における国産野菜のシェアを高めるため、加工・業務用野菜の安定生産に必要な土壌改良など作柄安定技術の導入などに対し支援しています。
なお、生産者だけでなく、野菜に関心を持つ消費者の皆様に対して、ベジ探(野菜情報総合把握システム)による野菜に関する統計などの情報提供を行っています。

ベジ探はこちら https://vegetan.alic.go.jp/
様々なでん粉の種類
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 企画調整部 (担当:広報消費者課)
Tel:03-3583-8196