「ばれいしょでん粉」について

　でん粉は、さまざまな植物の種子や根などから抽出して製造されています。（図1）
国内で流通しているでん粉の約9割は、輸入とうもろこしから作られるコーンスターチと輸入のでん粉であり、残りの約1割は、北海道のじゃがいもから作られるばれいしょでん粉や鹿児島県及び宮崎県のさつまいもから作られるかんしょでん粉といった、国内産いもでん粉です。

　ばれいしょでん粉は、他のでん粉に比べて水を加えて加熱した時に糊状になる温度が低く、粘度も高い特性があります。また、保水力が大きいといった特性もあります。
　このような特性から、料理の仕上げにとろみを付けたり、具材同士をまとめたりするのに役立っています。
　また、身近な食品として、片栗粉などの粉製品に使われていますが、ばれいしょでん粉のほとんどは化工でん粉や糖化製品などとして、焼き肉のたれやソースなどの調味料、料理の増粘材、点滴などに使われる医療用ブドウ糖（でん粉は酵素で分解されるとブドウ糖に変化します。）、清涼飲料水などに使われる甘味料、えびせんべいや和菓子などの菓子類、春雨などの麺類、水産練り製品、糊の原料といった様々な食品や製品に利用されています。（図2参照）

　北海道産のじゃがいもの約4割がでん粉用として栽培されており、これを原料として、ばれいしょでん粉が製造されています。国内のばれいしょでん粉は北海道でのみ製造されています。
　alicでは、ばれいしょでん粉が安定的に供給され、消費者の皆様の手元に身近なものとしてお届けできるように、「砂糖及びでん粉の価格調整に関する法律」に基づき、国内産いもでん粉の原料となるいもの生産者及びでん粉製造事業者への支援を実施しています。
　これら制度についての説明やでん粉を使ったレシピなどの情報をHPで紹介しておりますので、是非、ご覧ください。

制度説明→https://www.alic. go.jp/starch/index.html
でん粉を使ったレシピ→https://www.alic.go.jp/consumer/starch/resipi.html