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海外需給【牛乳・乳製品/豪州】畜産の情報 2024年4月号

23/24年度上半期の生乳生産量、前年同期を上回る

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24年12月の生乳生産量、8カ月連続で前年同月を上回る
 デイリー・オーストラリア(DA)によると、2023年12月の生乳生産量は、前年同月比2.2%増の80万7286キロリットル(83万1504トン相当)となった(図1)。生乳生産量が前年同月を上回るのは8カ月連続となる。この結果、23/24年度上半期(7〜12月)の累計生乳生産量は、前年同期比2.1%増の461万9739万キロリットル(475万8331トン相当)となった。前々年度(21/22年度)の同期間との比較では5.2%減となるが、酪農家戸数の減少や労働力不足の影響がある中で、高い生乳生産者価格が増産を後押ししている。
 一方、豪州のRURAL BANK(注1)が公表した2月の酪農動向に関する報告によると、23/24年度の生乳生産量は、前年度を超える勢いで推移しているものの、過去平均(注2)を下回る約820万〜830万キロリットル(約845万〜855万トン相当)となる可能性が高いと予測されている。
 
(注1)2000年に設立され、豪州の農村部を中心に400以上の拠点を持つ銀行。
(注2)同報告中に期間や数値の記載はないが、生乳生産量の過去5カ年平均は約860万キロリットル(886万トン相当)。
 

 
23年12月の乳製品輸出量、主要乳製品2品目で増加
 DAが発表した2023年12月の主要乳製品4品目の輸出量は、品目によって大きく異なる動きを見せた(表、図2)。
 脱脂粉乳は、ベトナムやマレーシアなど東南アジア向けが好調に推移したものの、中国向けが大きく減少したことを受け、前年同月比で減少した。全粉乳は、タイ向けは好調に推移したものの、中国をはじめとする他のアジア諸国やアラブ首長国連邦向けが減少したことを受け、大幅に減少した。バターおよびバターオイルは、米国や中国向けが好調であったことを受け、大幅に増加した。チーズについても、輸出先第1位の日本向けは減少したものの、同第2位の中国やマレーシア向けが好調に推移したことを受け、増加した。
 DAが2月に公表した乳製品市場動向に関する報告によると、近年、豪州の乳製品輸出量の約4割を占める中国向けについて、同国内での生乳生産量の急増から乳製品の在庫が積み増しており(注3)、消費需要も低いことから、24年を通して低迷が続くと予測されている。一方で、東南アジアを中心に、所得の向上や人口の増加、食生活の変化が起きており、引き続き乳製品に対する需要の高まりが見込まれることから、豪州の乳製品輸出の見通しは明るいとされている。
 
(注3)『畜産の情報』2024年1月号「生乳生産量は引き続き増加、乳価の下落は止まらず」(https://www.alic.go.jp/joho-c/joho05_003047.html)を参照されたい。
 



 
(調査情報部 平山 宗幸)