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鍋ほか推進プロジェクト2009

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最終更新日:2010年2月24日

 (独)農畜産業振興機構(ALIC)では野菜に関する様々な業務に携わっています。今回は現在当機構が参加している「鍋ほか推進プロジェクト」についてご紹介します。
鍋料理は、野菜だけでなく他の国産食材の消費拡大・自給率向上に資するほか、家族団らん、健康増進、CO2排出削減効果や郷土料理での村おこしなど様々な効用を併せ持つパワフルメニューです。
 農林水産省ではこれから旬を迎える秋冬の野菜をおいしく食べていただくため、昨年に引き続き、広く国民の皆様へ向けて、体も心も暖まる鍋料理を提案する取組を進めています。
 今年は「暖房ほどほどお鍋でほかほか」をコンセプトに「鍋ほか推進プロジェクト2009」により、様々な企業、団体や行政機関に呼びかけて、協力の輪を広げながら、この冬の食卓に体も心も暖まる鍋料理を普及する活動を実施して、秋冬野菜をはじめとする国産農畜水産物の消費拡大と自給率向上を図り、併せて、省エネルギーの取り組みを実施しています

●プロジェクトの内容

 「鍋ほか推進プロジェクト2009」は、FOOD ACTION NIPPON(「生産」「流通」「消費」のそれぞれの現場で問題意識を認識・共有し、消費者・企業・団体・地方公共団体など、全ての国民が一体となって国産農産物の消費拡大を具体的に推し進める取り組み)と連携した企画です。 

 ・統一ロゴマークの作成

なべほか
 企業・団体が資材等に使用できるロゴマークを作成し、プロジェクトの参加企業、団体にパンフレットやイベントなどで活用して頂き、プロジェクトの趣旨の浸透を図ります。

・鍋ほかソングの提供

 鍋ほかソングを農林水産省のホームページ上で公開し、誰でもダウンロードして、店舗等で使用することができます。

・広報資材の作成・配付

 プロジェクトを推進するための「のぼり」、「野菜使い切り!鍋レシピ」を作成し、都内のスーパーの野菜売り場、青果小売店などを中心にPR活動を実施します。

・協力企業・団体の募集

本プロジェクトに協賛する企業を募り、広がりのある運動を推進します。

・ホームページの開設等

 秋冬野菜の魅力、プロジェクトの取り組み、地域のイベント情報等を提供するほか、協力企業・団体等の取り組みを紹介します。

●秋冬野菜を上手に食べましょう!

代表的な秋冬野菜の栄養機能等についてご紹介します。

・だいこん

 だいこんにはビタミンCなども含まれていますが、なんといってもデンプン分解酵素ジアスターゼが豊富なことが知られています。ジアスターゼは食物の消化を助け、食物繊維の整腸作用で胃の弱い人や便秘の人に効果的ですが、熱に弱く加熱すると壊れてしまいます。

・はくさい

 はくさいには、緑黄色野菜ほどではありませんが、体の抵抗力を高めて風邪予防に役立つビタミンCや、止血したり骨を丈夫にするビタミンK、ナトリウムの排出を促進して高血圧を防ぐ働きをするカリウム、胎児の正常な発育に不可欠なビタミンである葉酸などが豊富に含まれており、いろいろな栄養素をまんべんなく含んでいる野菜といえます。

・ねぎ

 ねぎは、タンパク質の合成に不可欠なビタミンCや高血圧予防に効果的なカリウム、腸内環境を改善する食物繊維を豊富に含みます。そのほか、疲労回復や風邪予防効果がある硫化アリルやがん抑制効果が期待できるセレンなどの機能性を有する成分を多く含むため、昔から民間療法によく利用されています。
 寒い冬には、家族団らんお鍋が一番。トマト、コラーゲン、キムチやカレーなどを入れてバリエーション豊かな鍋は如何でしょうか。


(消費科学連合会「消費の道しるべ」(平成21年12月号)に掲載)

このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 企画調整部 (担当:広報消費者課)
Tel:03−3583−9709