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平成26年度さとうきび・甘蔗糖関係検討会

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最終更新日:2015年1月6日

alicでは、さとうきび生産に関するさまざまな課題を、鹿児島県と沖縄県の関係者が一体となって解決していくことを目的として、毎年「さとうきび・甘蔗糖関係検討会」を開催しています。
さとうきびは、度重なる台風の襲来により倒れてしまっても再び起き上がり、水不足の状態が続いても、雨が降れば新しい葉を出す自然災害に強い作物で、両県の生産者や製糖業者にとって大変重要な
作物であり、かつ宝物です。
その意味でも、両県のさとうきび関係者が、一堂に会して意見交換や討論を活発に行い、共に生産振興を図っていくことは意義深い取り組みです。
今年度の検討会は、鹿児島事務所の主催により鹿児島県の徳之島において、平成26年10月8日(水)〜9日(木)の2日間にわたって開催し、両県から生産者、JA、製糖業者、行政関係者など約250人に出席していただきました。

検討会1日目

活発な討論が行われたパネルディスカッション
活発な討論が行われたパネルディスカッション

徳之島町文化会館で意見交換などを行いました。
基調講演では、宇都宮大学の神代英昭准教授が、開催地である徳之島島内におけるさとうきび生産の農作業受委託の取り組みについて、フィールドワークを含め3年間かけて調査した結果を報告しました。検討会には徳之島島内の生産者も多く出席しており、調査に協力いただいたみなさんへ調査結果を直接報告する場ともなりました。

パネルディスカッションでは、各島、各地域のさとうきび生産者の代表が、自らの経営概況や組織の取り組み内容とともに、さとうきび生産の担い手を育てていくための活動内容や課題を発表しました。
参加者は、それぞれの立場において今後の業務に役立てていけるよう、熱心に議論に耳を傾けていました。

また、研究機関によるさとうきび育種に関する研究成果発表も行われ、今後の開発成果に期待がかかる新技術の発表では質問が相次ぎました。

検討会2日目

島内の関連施設などを視察しました。当日は台風19号の接近により、時折小雨がぱらつく天候でしたが、鹿児島県と沖縄県では栽培を奨励しているさとうきびの品種に違いがあるということもあり、さとうきび畑では、参加者は積極的にほ場に入り生育状況の確認などを行っていました。

また、徳之島の製糖業者である南西糖業株式会社の製糖工場やさとうきび苗の培養施設のほか、平成
27年度に一部通水が予定され、奄美群島で最大規模となる徳之島ダムなども視察。
参加者は徳之島島内のさとうきび生産と製糖に関する情報を存分に収集して島を後にしました。

さとうきびの生育状況を確認する参加者
さとうきびの生育状況を確認する参加者

製糖工場(南西糖業梶jでの説明
製糖工場(南西糖業梶jでの説明

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