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【alicセミナー】「台湾のほうれんそうの生産、流通および日本への輸出動向」「中国における鶏肉の需給動向」

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最終更新日:2021年5月11日

 alicでは、業務を通じて得られた情報や、これらに関連する様々な情報を広く国民の方々に知っていただけるよう社会的発信の充実に取り組んでおり、その一環として「alicセミナー」を開催しています。
 令和3年2月9日(火)に開催した「台湾のほうれんそうの生産、流通および日本への輸出動向」を調査情報部の小林智也から、令和3年2月25日(木)に開催した「中国における鶏肉の需給動向」を調査情報部の寺西梨衣からそれぞれ報告しましたので、その概要を紹介します。(いずれもオンライン開催)

台湾のほうれんそうの生産、流通および日本への輸出動向

 近年、家庭でごみが出ないことや調理の手間がかからないなどの利点もある冷凍ほうれんそうは、量販店における需要が高まっています。2010年以降、冷凍ほうれんそうの輸入量は増加傾向で推移しており、2019年の輸入量を輸入先別にみると、圧倒的に中国が多くなっており、台湾は中国、イタリアに次ぐ輸入先となっています(図1)。
 台湾におけるほうれんそうの生産動向は、作付面積が2011年をピークに、収穫量も概ね連動して増減を繰り返しながら推移しています(図2)。 

セミ1

セミ2

写真1

 台湾では、温暖な気候を生かしてさまざまな野菜が栽培されており、消費者は一年中新鮮な野菜を入手することが可能なため、冷凍野菜をはじめとする加工野菜に対する需要は多くありません。そのため、台湾における需要増は望めず、なおかつ冷凍ほうれんそうの製造には多くの人手が必要となるため、新たな企業参入が難しいのが現状です。製造企業が限られていることに加え、製造能力を考慮すると、輸出余力がほとんどなく、大幅な輸出量の増加は見込めません。しかし、今後、圃場の収穫作業などの機械化が進み、製造コストが低下すれば、新たな設備投資の可能性もあることから、今後の動向を注視していく必要があります。

中国における鶏肉の需給動向

 中国での年間1人当たり食肉消費量をみると、豚肉が最も多く消費されていますが、それに次いで家きん肉(注)も多く消費されています。
 家きん肉生産量のうち、鶏肉が占める割合は約6割ですが、それでも鶏肉生産量は米国、ブラジルに次いで世界3位、消費量は米国に次いで2位となっています。
(注)鳥類に属する家畜の食肉。

 家庭での1人当たりの家きん肉消費量は、経済発展により増加傾向にあります。都市部では、食の安全の問題や鳥インフルエンザの発生により消費者が鶏肉を避けるようになったため消費量が減少した時期もありましたが、牛肉や豚肉と比べて安価で低脂肪高たんぱくであるため、健康志向の消費者を中心に消費は伸びています(図3)。需要の増加に応える形で、鶏肉生産量も増加してきました。この増産は、養鶏企業の大規模化が進み生産性が向上した中、鳥インフルエンザの影響が薄れてきたこと、アフリカ豚熱により豚肉が大幅に減産し豚肉価格が高騰したことを受け鶏肉に消費がシフトしたこと、などにより、増産の機運が高まったことが要因とされています(図4)。

図3

図4

 一方、中国は加熱処理し、一定の衛生条件を満たした鶏肉加工品を、鶏肉調製品として輸出していますが、2020年、輸出先国で新型コロナウイルス感染症による外食需要減少のため、鶏肉調製品輸出は大幅に減少しています。それらが国内にも流通するようになりましたが、食の西洋化や持ち帰り需要により消費は堅調です(写真)。
 また中国では国内不足分を輸入してきましたが、消費者が近ごろ、輸入食品を避ける傾向にあるとされており、取り扱う鶏肉を、輸入品から国産品に変更する動きもみられます。
 以上のように中国での鶏肉の生産や消費は堅調ですが、飼料需要の増加により飼料価格が上昇している中、国内の鶏肉価格の下降により、収益がマイナスとなった肉用鶏企業もあることから、今後の鶏肉生産は必ずしも安定しているとは言えません。
 中国は人口も多く、鶏肉などの貿易量も多いため、世界の鶏肉需給に与える影響は大きいことから、今後も中国における鶏肉需給動向について注視していく必要があると考えています。

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このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 企画調整部 (担当:広報消費者課)
Tel:03-3583-8196



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