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【REPORT】アメリカのお菓子のトレンドについて

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最終更新日:2022年7月5日

イースターエッグ
イースターエッグ

 アメリカ国内の菓子類メーカーなどで構成される全米菓子協会(以下「NCA」という)によると、菓子類は国民の9割が週に2〜3回消費するとされ、日々の生活に欠かせないものとなっています。今回は、そのようなアメリカのお菓子のトレンドなどについて、ご紹介します。

季節の定番菓子

バレンタイン仕様のグミ
バレンタイン仕様のグミ

 アメリカでは、バレンタインデーやイースター、ハロウィンなどのイベントで、家族や友人に菓子類を贈る習慣があり、これらの時期にはイベントにちなんださまざまな季節商品が店頭に並び、彩りを添えます。
 NCAの報告書(2022年3月)によると、2021年の売り上げは、季節商品が菓子類の全体の2割弱を占めました。今後は、長期休暇や母の日・父の日などのイベントでも、売り上げを伸ばす余地があるとされています。

近年のトレンド
(1)砂糖含有量の削減と大容量商品の需要増

 近年は、消費者の購買傾向から「無糖」や「砂糖少なめ」といった表示のある商品数が増加しています。なお、栄養成分ラベル表示規則が改正され、糖類含有量の表示に加え、2020年からは、製造段階で添加された糖類の量の表示も義務化されています。一方、新型コロナウイルス感染症の感染拡大は、消費者の嗜好や購買行動にも変化をもたらし、2020年は大容量の家庭用商品の需要が増加したほか、品目によって差はありますが、eコマース(注)による売上が前年比で5〜7割程度増加しました。

(注)電子的なネットワーク・システムを通じて商品やサービスの販売・購入を行う電子商取引。

無糖チョコレート(ステビアが甘味料として使用され ている:Stevia Sweetened):左、大袋入りのチョコレート菓子類:右

(2)認証マークの浸透と自然環境配慮への関心

グルテンフリーの表示があるキャンディー

 NCAによると、近年、アメリカの消費者の中で、グルテンフリー(小麦や大麦などに含まれるグルテンを含まない食品)、有機食品(オーガニック)、遺伝子組み換え食品不使用などを示す認証マークや表示に注目が集まっています。特に、遺伝子組み換え食品に対する懸念を受け、2020年から該当食品を製造、輸入、販売する事業者に対して、遺伝子組み換え食品のラベル表示が義務付けられました。
 また、自然環境に配慮した取り組みにも関心が高まっており、消費者は菓子類メーカーやスーパーマーケットの対応にも注目しています。若い世代ほど持続可能な方法で生産された原料や包装の使用などを評価する人が多く、1990年代中盤から2000年代の間に生まれたZ世代の51%は、簡易包装や生分解性(生物の作用により分解する性質)の包装資材を使用する企業の商品に魅力を感じているとされています。

日本製の菓子類も人気

アメリカのスーパーマーケットに並ぶ日本製菓子類

 アメリカのスーパーマーケットでは、日本製の菓子類も多く見受けられます。日本の菓子類の輸出量は増加傾向にあり、輸出先は中国など近隣のアジア諸国が主流でしたが、2021年にはアメリカが第3位(米菓を除く)に浮上しました。現在、さらなる輸出拡大に向けさまざまな施策が講じられていますが、現地の消費者の健康志向や持続可能な社会への関心の高まりに応じるため、商品の原材料や成分の分かりやすい表示や、認証マークへの対応が重要となってくることが予想されます。
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 企画調整部 (担当:広報消費者課)
Tel:03-3583-8196