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冬に消費が増えるはくさい、お鍋にピッタリ!

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最終更新日:2015年2月17日

冬を代表する野菜

 冷え込みも厳しくなり鍋が恋しくなる時期になりました。
 はくさいは冬の季語にもなっていますが、季節によって購入量が大きく異なる野菜です。お鍋に加え漬物需要が伸びる冬場は年間で最も購入数量が多くなり、特に、12月は1年で最も購入量が多くなる月です。(図1)
 気温の低下とともに購入量が伸びるはくさいですが、年明けは気温の上昇とともに大きく減少する傾向がみられます。

白菜購入数量

はくさいの栄養

 はくさいに多く含まれるカリウムは、塩分を体外に排出する効果があります。カリウムは煮るとつゆの中に溶け出す性質がありますので、スープやお鍋でお召し上がりいただくと効果的です。
 また、ビタミンCはみかんと同程度の量を含み、食物繊維も豊富です。

お鍋の多様化とはくさい

 お鍋の具材と言えばはくさいが頭の中に浮かぶ方が多いと思います。実際に、株式会社タキイ種苗が今年の11月に実施した「鍋料理」に関する調査によると、「鍋に入れるとおいしいオススメ野菜」として、はくさいが1位となっています。(図2)
 最近は家庭でのお鍋に変化がみられます。
 具材を用意するだけで本格的なお鍋が出来る「つゆ」は簡便化志向と手作り感を満足させるアイテムとして人気がありますが、最近はレトルトパウチパックや紙テトラパックなども増え、ごみ軽減の点からも注目されています。
 さらに単身世帯でも手軽に食べることのできる具材入りのお鍋セットや「1人鍋」用のフリーズドライのつゆなど形態も多様化しています。
形態の多様化に加え、水炊きやすき焼きといった定番のものだけでなく、キムチ、カレー、トマト等の洋風のものなど、子供から大人まで楽しめるようなお鍋メニューの幅が広がっています。
 はくさいは、味が淡白で比較的どんなお鍋にも合うので、具材のひとつとしてとても便利に使える野菜ではないでしょうか

お鍋とはくさい

今後の価格は?

白菜

 今年は低温や局地的な大雨により、8月から9月にかけて、はくさいをはじめ多くの野菜が高騰しましたが、生育が回復した10月以降は一転して安くなりました。
 11月にalicで開催された「野菜需給協議会」では、3月までは生産も順調で前年よりも安くなると報告されました。
寒さに当たって身のしまったはくさいは、これからが出荷のピークです。ご家庭での野菜不足解消にご活用下さい。
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 企画調整部 (担当:広報消費者課)
Tel:03-3583-8196