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「酪農ヘルパー」地域で活躍!

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最終更新日:2018年4月17日

 みなさんは「酪農ヘルパー」という職業をご存知ですか?初めて耳にされる方が多いかもしれませんが、現在、国内には約2000名の方が酪農ヘルパーとして働いています。
 平成28年度時点で、国内には約17000戸の酪農家がおり、乳牛を飼い、牛の乳を搾って日々生乳を出荷しています。一方、酪農ヘルパーは自ら牧場や牛を所有していません。文字通り酪農家の仕事を助けることが役目です。
 酪農ヘルパーは、酪農経営において重要な役割を果たしており、酪農家にとって必要不可欠な存在です。今回は、酪農ヘルパーの活躍を、紹介いたします。
 

酪農家に必要不可欠な理由〜酪農ヘルパーとは〜

頭数・戸数の推移
 酪農経営は、牛という「生き物」を相手にする仕事です。そのため、酪農家は朝晩の乳搾りやえさやり、牛舎清掃などの仕事を毎日行わなくてはならず、休みがありません。
 しかし、日本では、酪農経営の規模拡大が徐々に進んでいるものの、一般的に大規模経営といわれる100頭以上の乳用牛を飼養している酪農家は12%に過ぎず、今でも中小規模の家族経営が主体といえます。(図参照)
 そのため、酪農家が病気やけがをした時、冠婚葬祭で家をあけなくてはならない時、休日をとりたい時など、人手の足りない酪農家に代わり乳搾りなどの作業を行うのが酪農ヘルパーです。
 

作業代行だけではない

 酪農ヘルパーは、複数の酪農家に出向き仕事をしています。そのため、酪農ヘルパーは、訪問した酪農家の数だけ経営を知ることができ、経験や知識も豊富です。搾乳方法や、牛舎の構造の違いなど酪農ヘルパーだからこそ気づくこともしばしばです。
 酪農ヘルパーは、時には気づいたことから改善点を提案し、酪農家と本気で議論することもあり、単なる作業代行ではなく、酪農家と強いパートナーシップで結ばれているのです。
 

これからも活躍が期待される酪農ヘルパー

 平成28年4月、熊本県を大きな地震が襲いました。熊本県は、全国でも指折りの酪農が盛んな地域で、多くの酪農家が被災しました。熊本県の酪農ヘルパーの皆さんは、自身も被災しているにもかかわらず、被災した酪農家へ赴き活躍しました。倒壊した牛舎から必死の思いで牛を救出したり、興奮する牛をなだめたりしました。
 乳牛は、毎日、乳を搾らないと、体調を崩し病気になってしまいます。搾乳施設も被害を受けた中で、酪農ヘルパーたちは、経験をフルに活かし、限られた資材で必要最低限の搾乳施設を作り、仮設の施設で搾乳するなどの活動をしました。
 このように日頃の営農だけではなく、災害時においても、酪農ヘルパーは欠くことのできない人材です。現在、高齢化が進む酪農経営において、酪農ヘルパーの活躍はますます期待されるところですが、一般的にこの仕事は、まだまだ知られていません。国やalicでは、補助事業を通じて、酪農ヘルパーを支援しており、今後も多くの酪農ヘルパーが活躍できるよう応援していくこととしています。
 
ヘルパー
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農畜産業振興機構 企画調整部 (担当:広報消費者課)
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