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【alicセミナー】 ブラジル農業事情報告

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最終更新日:2012年7月25日

株_林中金総合研究所 阮 蔚 氏
調査情報部 星野 和久

阮蔚氏(左)と星野和久(右)
阮蔚氏(左)と星野和久(右)
当機構調査情報部と株_林中金総合研究所(農中総研)が世界の食料需給に大きな影響を与えるブラジル農業について共同調査を行いました。

その報告を兼ねて平成24年4月26日にalicセミナーを開催致しました。

ブラジルの新興農業開発地域 ―マトピバ地域―

図1 ピンクの点線で囲まれた部分がマトピバ地域
図1 ピンクの点線で囲まれた部分がマトピバ地域
ブラジル農業は、砂糖、鶏肉の輸出が世界第1位、牛肉、大豆、トウモロコシも輸出量上位であり、世界の人口を養う上で非常に大きなインパクトを持っています。また、トウモロコシと大豆の生産量は著しく伸びています。

近年、マトピバ地域の生産が急激に拡大しており、今後世界でもトップレベルの農業生産を誇るようになるのではないかと期待されています。マトピバ地域とはブラジルの北部・北東部のマラニョン州・トカンチンス州・ピアウイ州・バイア州にまたがるためこれらの頭文字を取ってマトピバと呼ばれています(図1)。
昨年12月、農中総研と合同でマトピバ地域が新興農業開発地域となり得るのか否かについて確認するため、バイア州西部を訪れました。この地域の年平均降水量は1400mm以上で、年間日照時間も3000時間以上、年平均気温も24 ℃と、太陽と水に恵まれた場所です。トウモロコシと大豆の単収は米国以上で耕作面積の2倍の未利用可耕面積があることから、さらなる耕作面積拡大も可能です。ブラジル農業の課題は輸出港の整備が不十分なことですが、鉄鋼石運搬鉄道を利用するなど、改善策が検討されています。

豊富な降水量や日照量など環境に恵まれたマトピバ地域は新興農業開発地域になれるだろうと、ブラジル農務省から高い期待を寄せられています。今後の動向に着目したいと思います。

拡大するブラジルの農業投資 ―中国の輸入増がもたらす食料供給構造の変化―

2050年に世界の穀物需要量は35億トンに上ることが予測されており、この需要を満たすため、農地の新規開拓を行う必要があります。現在、増産の余地が最も大きい土地はブラジルのセラード地域で、7000万 ha が開拓できると見積もられています。

また、2007年以降、世界の食糧価格は急激に上昇しています。食糧価格上昇の要因は、バイオ燃料の普及によるトウモロコシ価格の上昇、中国の大豆輸入増加による大豆価格の上昇、石油価格の上昇による化学肥料などの生産価格の上昇の主に3つが挙げられます。これに伴い投資インセンティブも向上しています。
図2 ブラジルの主な輸出先
図2 ブラジルの主な輸出先
ブラジルは現在、世界最大の農産物純輸出国であり、最大の輸出先は中国です(図2)。中国向けの大豆輸出において、近年のブラジルの輸出額は著しく伸びています。また、中国は今後、トウモロコシ輸出国から輸入国に転じる可能性が十分にあります。トウモロコシを増産し、先物契約でリスクヘッジ措置をとりながら、中国への輸出機会をうまく確保すれば、ブラジルのトウモロコシ生産はさらに拡大するでしょう。
これらの流れを受けて、ブラジルの農業関連投資が加速しています。需要の拡大から生産拡大やビジネスチャンスを生み出そうと、穀物メジャーは投資強化に力を入れていますが、特に日系商社が積極的に投資を行っていることが目立ちます。ブラジル農業のさらなる発展に期待します。
機構ホームページにて、当日の資料をご覧いただけます。

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このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 企画調整部 (担当:広報消費者課)
Tel:03-3583-8196



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