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【alicセミナー】タイとベトナムの畜産の将来〜飼料の調達はできるか〜

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最終更新日:2013年9月4日

調査情報部 宗政 修平

 7月3日に開催したalicセミナーでは、タイ、ベトナムおよびミャンマーの飼料をめぐる情勢について、alic職員が実施した現地調査の結果を報告しました。

○飼料需要の高まり

 タイおよびベトナムは、経済成長に伴う所得の増加により食肉需要は堅調に伸びており、両国とも旺盛な需要を国内生産(タイは鶏肉、ベトナムは豚肉)の拡大で賄っています。
 配合飼料生産量の推移をみると、タイでは直近 10 年間で1.5倍の1400万トン(2012年)、ベトナムでは7年間で2倍以上の1270万トン( 同) と両国とも着実に増加しています。
 食肉生産を拡大していく上で重要なのが飼料の確保です。鶏や豚の飼料には、トウモロコシや大豆かすなどを粉砕して混ぜた配合飼料が用いられます。タイの養鶏用飼料原料の6割はトウモロコシ、3割が大豆かす、一方、ベトナムの養豚用飼料原料の5割はトウモロコシ、2割が大豆かすとなっており、いずれもトウモロコシが過半を占めています。

○飼料原料の需給状況

 飼料の主原料となるトウモロコシの需給をみると、タイは、自国で概ね需要に応じた生産ができていますが、近年、生産量は横ばいとなっており、今後、鶏肉生産の拡大に応じて飼料を確保するには、輸入量を増やさざるを得ない状況になることも考えられます(表1)。
 ベトナムは、配合飼料生産量の伸び率が高く、原料となるトウモロコシは自国生産では追い付かず、輸入量は増加傾向で推移しています(表2)。
グラフ

○将来に向けての飼料原料調達の取り組み

 両国とも大豆かすは輸入に依存しているほか、飼料の主原料となるトウモロコシの確保に主眼を置いた取り組みを行っています。
 タイはラオス、カンボジアにおけるトウモロコシの委託契約栽培を推進し、保管用サイロやトウモロコシを粉末状にするプレミックス工場を建設しています。また、隣国の安価な労働力や地代を利用し無税で飼料を調達する体制が構築されています。
 ベトナムは、作付面積の増加により、2020年までにトウモロコシの生産量を約1、5倍の750万トンとする計画を立てています。しかし、目標達成は厳しい状況にあり、現在は、同じ炭水化物であるコメ(飼料米)の活用が検討されています。
 同じ飼料原料輸入国である日本にとって、両国の動向は今後も注目していく必要があります。

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